Oct 05, 2022 news

佐藤浩市×横浜流星×瀬々敬久監督 2人の男の“命を懸けた”戦いの舞台 映画『春に散る』

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朝日新聞での連載時から大きな話題をよんだ沢木耕太郎の最高傑作小説「春に散る」(朝日新聞出版)が遂に映画化、映画『春に散る』が2023年に公開決定。

ノンフィクションの傑作『深夜特急』三部作をはじめ、数々のベストセラーを世に放ってきた沢木耕太郎が、半生をかけて追い続けてきたテーマは、ボクシングを通じて〈生きる〉を問うこと。新田次郎文学賞を受賞した「⼀瞬の夏」(1981年)、「カシアス」(2005)に続き、本作はその集大成ともいえる作品となっている。

主人公は、不公平な判定で負けアメリカへ渡り40年振りに帰国した元ボクサーの広岡仁一と、偶然飲み屋で出会い、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾。仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて2人は世界チャンピオンを共に⽬指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく。

翔吾を導くことで人生に尊厳を取り戻そうとする仁一を演じるのは、日本映画界きっての名優、佐藤浩市(『64−ロクヨン−』、『Fukushima 50』)。その佇まいや目線で、人生感を纏った男の生き様を、絶対的な存在感をもって体現する。仁一と出会い、諦めかけていた夢に再度挑戦する、翔吾を演じるのは、同世代俳優では人気・実力ともに抜きんでた存在の横浜流星(『流浪の月』『アキラとあきら』)。熱き青春の血潮がほとばしる情熱を、格闘技経験も豊富な横浜流星が、肉体を通してどう表現するのか。これ以上ないほどの配役に期待が高まる。

監督は、人間ドラマの名手瀬々敬久(『糸』、『ラーゲリより愛を込めて』)。『64−ロクヨン−』を始めこれまでに何度もタッグを組んできた佐藤浩市と、初めて起用した横浜流星。2人の生き様をスクリーンに映し出す。


【コメント】

■佐藤浩市
生き様があっても生き方が見えない漢たちが、自身のこれからと最後を賭けて同じ船に乗る。例えそれが泥舟だと判っていても。世代が違うと異人種であるかのように距離を置く人達もいる昨今、世代を超え拳ひとつで明日の階段を登ろうとする漢たちの映画になると信じて臨みます。

■横浜流星
僕は人生を生きてく上で、一度しかない人生だから後悔しないように今を全力で生きようと心に刻み生きています。脚本を読んだ時、シンパシーを感じましたし、燃えつきることが出来ず後悔し、ボクシングしか無い人生の2人が出会い、もう1度命を懸けて挑戦する姿は心を揺さぶられました。ボクシングを出来ることや、監督、プロデューサーから熱い想いの綴った手紙を頂き、胸が高鳴り、出演したいと思いました。
今ボクシングを1から学んでますが、芝居と格闘技、心から好きなものを仕事でできる幸せを噛み締めながら、翔吾が言っていたように今しか無い一瞬の光を掴めるよう、燃え尽きます。2人の命を懸けた挑戦をする姿を見て、皆さんに何か挑戦する勇気を与えられたら良いなと思っています。