第72 回カンヌ国際映画祭「ある視点」部⾨に出品された『パピチャ 未来へのランウェイ』のムニア・メドゥール監督の最新作、映画『裸⾜になって』の予告映像とポスタービジュアルが公開された。
主⼈公フーリアを演じたのは、ウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』で、ティモシー・シャラメらと共演し、キュートな存在感を放ったことも記憶に新しい、アルジェリア出⾝の期待の新星リナ・クードリ。製作総指揮は『コーダ あいのうた』でろう者の俳優として初めてのアカデミー助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーが務める。
北アフリカのイスラム国家、アルジェリア。内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会の中でバレエダンサーになることを夢⾒るフーリアは、貧しくもささやかな⽣活を送っていた。しかしある夜、男に階段から突き落とされ⼤怪我を負い、踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。すべてを失い、死んだも同然の抜け殻となったフーリア。そんな失意の中、彼⼥がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれ⼼に傷を抱えたろう者の⼥性たちだった。「あなたダンサーなのね。わたしたちにダンスを教えて」その⼀⾔から始まったダンス教室で、再び“⽣きる”情熱を取り戻していく。
主⼈公フーリアのダンスは、⼿話をモチーフにしたコンテンポラリーダンス。⾔語の壁を超えた⾁体表現として、どんな台詞よりも雄弁に私たちにその想いを訴えかける。抑圧された社会の中で、⼿を携えて⽴ち上がる⼥性たちとの交流を通じて、尊い慈愛と⽣きる⼒強さを瑞々しく描き出す。
本作の脚本も⼿がけたムニア・メドゥール監督は「アルジェリア社会を舞台に、現代の問題や、⼈間と⾔語の豊かさをもっと掘り下げたいという気持ちがあった」と⾔う。北アフリカのイスラム国家であるアルジェリアは 1990年代に“暗⿊の10年”と呼ばれる内戦が勃発、その治安回復と同時に膨⼤なテロ事件が起き、20年以上が経った今でも癒えない傷が⼈々の⼼に隠されている。「『裸⾜になって』では、事故による変化に苦しむ若いダンサーの物語を語ることで、現在のアルジェリアの歴史に再び踏み込むことにした」「私は元々、ドキュメンタリー映画出⾝だから、映画でフィクションに書き直すために、⾃分の記憶の奥や体験に迫るのが好きなの。私⾃⾝、事故でかかとを複雑⾻折した後、しばらく動けず、⻑いリハビリをしたことがあって、孤独や寂しさ、障害、そして何よりも再起について語りたいと思っていたのよ」と明かし「フーリアは再⽣して、最終的にはもっと強い⼥性、つまり彼⼥⾃⾝になる。耐えることにより偉⼤になったフーリアのヒロイン像は、傷つきながらも⽴ち上がるアルジェリアのイメージを想像して出来上がったわ」とコメントした。
映画『裸足になって』は、2023年7⽉21⽇(金)より全国順次ロードショー。
北アフリカのイスラム国家、アルジェリア。内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会の中でバレエダンサーになることを夢⾒るフーリアは、貧しくもささやかな⽣活を送っていた。しかしある夜、男に階段から突き落とされ⼤怪我を負い、踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。すべてを失い、死んだも同然の抜け殻となったフーリア。そんな失意の中、彼⼥がリハビリ施設で出会ったのは、それぞれ⼼に傷を抱えたろう者の⼥性たちだった。「あなたダンサーなのね。わたしたちにダンスを教えて」その⼀⾔から始まったダンス教室で、また再び“⽣きる”情熱を取り戻していく。
監督:ムニア・メドゥール
出演:リナ・クードリ、ラシダ・ブラクニ、ナディア・カシ
配給:ギャガ
©THE INK CONNECTION – HIGH SEA – CIRTA FILMS – SCOPE PICTURES FRANCE 2 CINÉMA – LES PRODUCTIONS DU CH’TIHI – SAME PLAYER, SOLAR ENTERTAINMENT
2023年7⽉21⽇(金) 新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
公式サイト hadashi0721