19世紀フランスを代表する文豪、オノレ・ド・バルザックが書き上げた「幻滅——メディア戦記」を、『偉大なるマルグリット』(2015)のグザヴィエ・ジャノリ監督が映画化。念願のセザール賞において史上最多ノミネートされ、作品賞他、最優秀助演男優賞(ヴァンサン・ラコスト)、有望新人男優賞(バンジャマン・ヴォワザン)を含む最多7冠を受賞しフランス映画界を席巻した、映画『幻滅』が2023年4月14日より公開決定。
豪華キャストが集結し、200年も前の物語とは思えないほど現代と酷似したメディアの状況を鋭利に描く、社会派人間ドラマ。12月2日(金)のフランス映画祭で上映され「セザール賞受賞納得の見ごたえ」「豪華なキャスト!」「2時間半あっという間で面白かった」と絶賛の声が溢れた。
この度、予告映像が公開された。
オノレ・ド・バルザックが冷徹に描いたのは、社会を俯瞰し、そのなかで翻弄されるさまざまな人間像。44歳で書き上げた「人間喜劇」の一編、「幻滅——メディア戦記」を映画化した本作。
主演のリュシアンを演じたのは、フランソワ・オゾンの『Summer of 85』で日本でも大きな注目を浴びたバンジャマン・ヴォワザン。オゾン作品とは打って変わり、初のコスチューム劇で、純粋な青年が野心と欲望に惑わされ堕落していく過程を見事に演じきった。
また、リュシアンの先輩格として彼を教育していく、ジャーナリストを演じるのは、『アマンダと僕』のヴァンサン・ラコスト。私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実にリュシアンを見守る作家のナタン役は、監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドラン。
他、セシルド・フランス、新星サロメ・ドゥヴェル、彼らを固める脇役にフランスの国民的スター、ジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバー。そして、本作が遺作となったジャン=フランソワ・ステヴナンらフランス国内外の実力派俳優を集めた魅力的なキャストが勢揃いした。
主演のバンジャマンは、セザール賞の7部門を獲得した時の気持ちについて「すべてのカテゴリーで受賞するといいなと思っていました。結果的に最優秀作品賞を含む7冠を獲得することになったわけですが、このチームが評価されたということでうれしかった」とコメント。
予告映像は、文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアン(バンジャマン・ヴォワザン)が、あこがれのパリで暮らす中で、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくさまが映し出される。
時は1820年。フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。そんな社交界に現れたのは、「都会に慣れていない子」と紹介されたリュシアン。詩人として成功を夢見る純朴な青年は、貴族の人妻、ルイーズ(セシルド・フランス)と駆け落ち同然で憧れのパリに上京する。リュシアンの先輩格となる、世渡りの旨いジャーナリスト(ヴァンサン・ラコスト)に「金のためなら魂を売らないと」と言われ、私欲に世界へ足を踏み入れていくリュシアンだったが、「嘘の記事や批評に価値なんてない。真実で戦え」と忠告する作家のナタン(グザヴィエ・ドラン)の登場でドラマがさらに動き出す‥‥。
12月23日(金)より発売開始のムビチケカード。前売り特典はバンジャマン・ヴォワザンとグザヴィエ・ドランのポストカードとオリジナルスマホ壁紙となっている。
舞台は19世紀前半。恐怖政治の時代が終わり、フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアンは、憧れのパリに、彼を熱烈に愛する貴族の人妻、ルイーズと駆け落ち同然に上京する。だが、世間知らずで無作法な彼は、社交界で笑い者にされる。生活のためになんとか手にした新聞記者の仕事において、恥も外聞もなく金のために魂を売る同僚たちに感化され、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくが‥‥。
監督・脚本:グザヴィエ・ジャノリ
出演:バンジャマン・ヴォワザン、セシル・ド・フランス、ヴァンサン・ラコスト、グザヴィエ・ドラン
配給:ハーク
配給協力:FLICKK
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2023年4月14日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
公式サイト hark3.com/genmetsu/