サム・メンデス監督と、5度アカデミー賞作品賞を世に送り出したサーチライト・ピクチャーズがタッグを組んだ映画『エンパイア・オブ・ライト』。監督が初の単独脚本に挑み、「最も個人的な思いのこもった作品」と明かす本作は、第80回ゴールデングローブ賞で主演のオリヴィア・コールマンが主演女優賞(ドラマ部門)にノミネート、第95回アカデミー賞ではロジャー・ディーキンスが撮影賞にノミネートされるなど、数々の賞を受賞している。
また先んじて公開された海外で、各メディアから「胸が張り裂けるほど、愛おしい映画。メンデス監督の最高傑作。(VANITYFAIR)」、「オリヴィア・コールマンの忘れがたい、キャリア最高の演技(/FILM)」、「大スターの風格、コールマンの驚くべき偉業。(DEADLINE)」などと絶賛され、話題を呼んでいる。
1980年代初頭のイギリスの静かな海辺の町、マーゲイトにある映画館を舞台に、生きていくことの複雑さや美しさを名匠サム・メンデスが温かく繊細に描いた物語である本作。この度、「自分が望む人生は自分で掴むのよ」というポジティブなメッセージが映し出された本編映像を独占解禁。厳しい差別や不況の時代のなかでも、夢を見ることを忘れず、前向きに生きようとする2人のリアルでポジティブなメッセージが詰まった映像となっている。
映像は、オリヴィア・コールマン演じるヒラリーとマイケル・ウォード演じるスティーヴンが、映画館の同僚とともにやってきた遊園地の中を2人で歩きながら会話するシーン。2人は、カラフルな屋台が並ぶ中を歩きながら、スティーヴンの進路について語り合う。スティーヴンが大学を一度落とされたが、かつては建築を学びたかったことを打ち明けると、ヒラリーは「すばらしいわ。挑戦すべきよ」と背中を押す。しかしスティーヴンは厳しい不況と人種差別の現実に、すでに夢を諦めかけている。
するとヒラリーは足を止め、「人に決めさせてはダメ。自分が望む人生は自分でつかむのよ」と真剣な眼差しでスティーヴンを激励し、その言葉に心を動かされたスティーヴンは「わかった」とうなずき、2人は見つめ合って笑顔を交わす。本シーンをきっかけに、スティーヴンは日に日に自分の世界を広げて成長していき、ヒラリーもまた彼の前向きさに心惹かれ、別人のように生き生きと輝いていく。
映画館の同僚として出会い、次第に年齢や人種を超えた唯一無二の関係性を築いていく2人。ヒラリーとスティーヴンを「2人はよく似ている」と形容するコールマンは、「2人とも知的です。彼女は大学に行きましたし、彼もそうすべきだとヒラリーは思っています。彼はクリエイティブで、彼女もそうだと思います。最初は単にお互いに夢中になったのだと思いますが、やがて2人は、全く異なる理由とはいえ、お互いに相容れない、理解されない存在であることに気づきます。だから、お互いを守ろうとするのです」と互いの共通点や価値観を知る中で、2人の深い繋がりが生まれていったことを語る。だが、やがてその関係が厳しい現実に直面することも明かしている。
穏やかな時間が流れる2人の前に、どんな課題が立ちはだかるのか。映画『エンパイア・オブ・ライト』は、2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
1980年代初頭のイギリスの静かな海辺の町、マーゲイト。辛い過去を経験し、今も心に闇を抱えるヒラリーは、地元で愛される映画館、エンパイア劇場で働いている。厳しい不況と社会不安の中、彼女の前に、夢を諦め映画館で働くことを決意した青年スティーヴンが現れる。職場に集まる仲間たちの優しさに守られながら、過酷な現実と人生の苦難に常に道を阻まれてきた彼らは、次第に心を通わせ始める。前向きに生きるスティーヴンとの出会いに、ヒラリーは生きる希望を見出していくのだが、時代の荒波は2人に想像もつかない試練を与えるのだった‥‥。
監督・脚本:サム・メンデス
出演:オリヴィア・コールマン、マイケル・ウォード、コリン・ファース、トビー・ジョーンズ、ターニャ・ムーディ、トム・ブルック、クリスタル・クラーク ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2023年2月23日(木・祝) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開