映像の魔術師 ロバート・ロドリゲス監督が手掛けた最新作、映画『ドミノ』。この度、主演を務めたベン・アフレックが本作について語るインタビュー映像が公開された。
ベン・アフレックが演じるのは、行方不明になった最愛の娘を探す刑事、ダニー・ローク。娘の手がかりを追って現実と見紛う<世界>に踏み込んでいく主人公について、アフレックは「観客はある種の人物を想像するんだが―、話が進むにつれ実像を知ることになる。俳優としてこの過程を利用し、 自分なりのビジョンを描いてふさわしく演じている」と、ロドリゲスが生み出した〈世界〉に翻弄される主人公をレイヤーに応じて演じていったと語る。
さらに、「ロドリゲスは映画をよく理解している。この作品は多層的で、違うレベルの現実が次々と明らかになる」と、公園で突然姿を消した娘、人の脳をハッキングする‘絶対に捕まらない男’と彼の秘密を知る謎の占い師‥‥とドミノのように謎が謎を呼ぶストーリーを絶賛。
本作出演の決め手になったのも、脚本だったという。『アルゴ』『AIR/エア』など、映画監督としても活躍するアフレックは「ロドリゲス監督は賞賛するに値し、彼に感化されることも多く一緒に仕事をしたかった。優れた監督から学ぶことを自分の使命だと考えている」と、演出家としても数多くの学びがあったと明かす。
『ドミノ』は、2002年にロドリゲス監督がアルフレッド・ヒッチコックの『めまい』を観直したことがきっかけとなり誕生した作品。アフレックは「ヒッチコック映画へのオマージュのような作品だ」と前置きし、「作品のコンセプト、監督の演出は、視覚効果による部分が大きい。一方でストーリー重視の古典的映画でもある」と、多層的に展開する世界を圧巻の映像で描き、同時に謎が連鎖し、ドミノ崩しのようなどんでん返しが描かれるストーリーが深く掘り下げられた作品だと指摘。
「多くの監督は何かに触発されて映画を作り始めるが、結局、他の映画と似たものを作ってしまう」「ロドリゲス監督は才能豊かだ。彼の作品は現代的でありながらも40~50年代の傑作のようでもある。彼の作品は現代的でありながら、昔のスタイルを模倣しつつ音楽や映像を大胆に駆使し最新のスタイルにしている。独創的で興味深くとても楽しいやり方だ」と、映画表現の様々なファクターを駆使したロドリゲスの演出術を絶賛する。
インタビューの最後でアフレックは「日頃うちの子供たちは僕の映画は見ないが、この作品の一部を見せたんだ。すると娘は“面白い”と。最高の感想だよ。観客も同様に楽しんでほしいね」と微笑みを見せた。
映画『ドミノ』は、2023年10月27日(金)より全国ロードショー。
娘を探す刑事は、その鍵を握る“絶対に捕まらない男”を追い、現実と見紛う“世界”に踏み込む。次々に、はまっていくどんでん返しのドミノの連鎖。待ち受けるのは、想像の3周先を行く驚愕のラスト!必ず、もう1度観たくなる、世紀のアンリアル・エンターテインメント。
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ベン・アフレック、ウィリアム・フィクナー
配給:ギャガ、ワーナー・ブラザース映画
© 2023 Hypnotic Film Holdings LLC. All Rights Reserved.
2023年10月27日(金) 全国ロードショー
公式サイト domino_movie