ナンニ・モレッティ監督の最新作、映画『チネチッタで会いましょう』が晩秋、全国公開されることが決定し、あわせて本作の特報映像とティザービジュアルが公開された。
カンヌ・ヴェベチア・ベルリンの3大映画祭を制し、カンヌ国際映画祭コンペティション部に8作品連続選出されているナンニ・モレッティ監督。
「映画には、私たちに明るさと幸せになりたいという気持ちを再発見させる魔法の力がある。どんなことがあっても」とメッセージを寄せるモレッティ監督の最新作は、時代の変化についていけずに痛い目にあった映画監督が失意の後に大切なことに気づくヒューマンドラマ。
フェリーニやキシェロフスキ、スコセッシなど映画へのオマージュを交えながらところどころに自身の過去作品を引用して、変化の激しい世界に適応することの難しさをユーモラスに描く本作には、より良い未来を夢見ることを忘れないという温かなメッセージが込められており、作家性と娯楽性とを両立させ、独特のユーモアとやさしい眼差しで観客の心をつかむモレッティ作品の魅力が満喫できる作品に仕上がっている。
モレッティ監督自身が、製作・脚本・出演も兼ね、共演にはモレッティ作品の常連マルゲリータ・ブイや、俳優であり監督のマチュー・アマルリックなどが脇を固める。
映画『チネチッタで会いましょう』は、2024年11月22日(金)より全国ロードショー。
イタリアの映画監督ジャンニは、チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えている。プロデューサーの妻が40年、いつも傍にいて映画を制作してきた。頭の中は新しい映画のアイディアでいっぱいだ。だが、順調だと思っていたのはジャンニだけだった!女優はカサヴェテスを持ち出し演出に口出し、あろうことか政治映画をラブストーリーだと言い出す始末。若い俳優のトンチンカンな発言にはあきれ言葉を失う。娘が紹介してくれたボーイフレンドは自分ほどの年齢の男性だという。あらゆることに腹がたち戸惑うばかり。誰にも理解されず、一人帰宅し目覚めると妻に別れを告げられてしまう。さらに仏のプロデューサーは詐欺師とわかり、資金が枯渇し撮影は中断。果たして映画は完成するのか。そして、愛するものたちとの関係を修復することはできるのか。
監督:ナンニ・モレッティ
出演:ナンニ・モレッティ、マルゲリータ・ブイ、シルヴィオ・オルランド、バルボラ・ボブローヴァ、マチュー・アマルリック
配給:チャイルド・フィルム
© 2023 Sacher Film–Fandango–Le Pacte–France 3Cinéma
2024年11月22日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
公式サイト child-film.com/cinecitta