本年度の第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画賞で42の賞を受賞、60以上のノミネートを果たした、映画『コット、はじまりの夏』。この度本作の、音楽家・青葉市子の透明感あふれるナレーションが光る予告映像と、場面写真が公開された。
1981年、夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女コットの成長とはじまりを描いた本作は、『わたしは最悪。』『燃ゆる女の肖像』など若く作家性の強い才能を世に送り出して来た気鋭のスタジオNEONが北米配給権を獲得。海外で多くの映画人や映画ファンを魅了している。
主人公のコットを演じるのは、本作で初めて演技に挑戦したキャサリン・クリンチ。圧倒的な透明感と存在感で、史上最年少の12歳でIFTA賞主演女優賞を獲得。監督・脚本は、これまでドキュメンタリー作品を中心に、子どもの視点や家族の絆を繊細に映し出しており、本作が長編初監督作品となるコルム・バレード。
この度公開された予告映像は、大家族の中で孤独に暮らす9歳の少女コットが、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを親戚のキンセラ夫婦に預けられるシーンからはじまる。キンセラ夫婦の愛情をたっぷりと受け初めて生きている実感に包まれたコットはやがてその表情も明るく変化、自分を解放し力強い瞳で農場を走っていく。予告映像のナレーションを担当するのは、その透明感あふれる歌声と唯一無二の表現で国内外に多くのファンをもつ、音楽家の青葉市子。
映画『コット、はじまりの夏』は、2024年1月26日(金)より全国公開。
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、夏休みを親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと一緒に子牛の世話をしたり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごすうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。緑豊かな農場で、本当の家族のようにかけがえのない時間を重ねていく中で、コットはこれまで経験したことのなかった生きる喜びを実感し、やがて自分の居場所を見つけていく。
監督:コルム・バレード
原作:クレア・キーガン「Foster」
出演:キャリー・クロウリー、アンドリュー・ベネット、キャサリン・クリンチ、マイケル・パトリック
配給:フラッグ
© Inscéal 2022
2024年1月26日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町 新宿シネマカリテ 渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開
公式サイト caitmovie