Feb 21, 2025 news

人々に愛される文化の交差点を生み出し、守り続けた家族の物語 映画『BAUS 映画から船出した映画館』

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甫木元空監督の最新作、映画『BAUS 映画から船出した映画館』の本予告映像、本ビジュアル、が公開された。

映画上映だけに留まらず、演劇、⾳楽、落語など「おもしろいことはなんでもやる」というコンセプトを掲げ、多くの観客と作り⼿に愛されながら、30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前⾝となる“ムサシノ映画劇場”が誕⽣。本作『BAUS 映画から船出した映画館』では、時流に翻弄されながらも劇場を守り、娯楽を届け続けた⼈々の⻑い道のりが描かれる。

監督を務めるのは、バンド・Bialystocksのボーカルとしても活動し、映画『はだかのゆめ』では⼩説も出版するなど、各界で活躍する甫⽊元空。

この度公開された本予告映像は、故郷・青森から上京したサネオ(染谷将太)とハジメ(峯田和伸)が辿り着いた井の頭会館で、ハジメが慣れない活弁を披露する様子から始まる。映画の上映形態が活弁からトーキーへと移り変わるなかで、映画館で“イントナルモーリ”なる奇妙な楽器の演奏会を開催したり、果物屋を行う兄弟。その姿勢には「おもしろいことはなんでもやる」という吉祥寺バウスシアターの起源が詰まっている。

そしてサネオが突然社長に任命される頃、吉祥寺にも迫る戦火。ハジメは「お国のために働いてきますよ」と去っていく。戦前から戦後にかけて、何があっても常に「あした」を追い求め、娯楽を届け続けた家族。兄弟が夢を見続けた「あした」、それが指し示す希望に満ちた“未来”の行く末は。

映画『BAUS 映画から船出した映画館』は、2025年3月21日(金)より全国ロードショー。

作品情報
映画『BAUS 映画から船出した映画館』

1927年。活動写真に魅了され、「あした」を夢⾒て⻘森から上京したサネオとハジメは、ひょんなことから吉祥寺初の映画館“井の頭会館”で働き始める。兄・ハジメは活弁⼠、弟・サネオは社⻑として奮闘。劇場のさらなる発展を⽬指す2⼈だったが、戦争の⾜⾳がすぐそこまで迫っていた。

監督:甫木元空

原作:「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)

脚本:青山真治、甫木元空

出演:染谷将太、峯田和伸、夏帆、渋谷そらじ、伊藤かれん、斉藤陽一郎、川瀬陽太、井手健介、吉岡睦雄、奥野瑛太、黒田大輔、テイ龍進、新井美羽、金田静奈、松田弘子、とよた真帆、光石研、橋本愛、鈴木慶一

配給:コピアポア・フィルム、boid

©本田プロモーションBAUS/boid

2025年3月21日(金) テアトル新宿ほか全国ロードショー

公式サイト bausmovie