『さがす』「ガンニバル」の片山慎三監督がつげ義春のシュルレアリスム作品を独創的なラブストーリーとして映画化した最新作、映画『雨の中の慾情』。この度、本作のWEB特別予告が公開された。
アジア映画で初めて米アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の助監督として研鑽を積み、長編映画デビュー作『岬の兄妹』で日本映画界に衝撃を与えた片山慎三監督。その後もセンセーショナルな作品を次々と世に送り出してきた片山監督が、「ねじ式」「無能の人」等で知られ、今年デビュー70周年を迎える伝説の漫画家・つげ義春による短編「雨の中の慾情」の映画化に挑む。メインキャストは成田凌、中村映里子、森田剛。2人の男と1人の女の切なくも激しい性愛と情愛が入り交じる、数奇なラブストーリーが誕生した。
この度公開されたWEB特別予告映像は、壮絶な戦争シーンから始まる。成田凌演じる義男が「福子さん」と口にしながら、激しい戦闘が繰り広げられる中を辿々しい足取りで進み、その直後には兵士の姿のままの義男が、街中を駆け巡っていく。片山監督は本作について「後から思い返してみると「あれはこういうことじゃないか」と観た人の間で話し合えるような、解釈の幅があるつくりにしたいなと思っていました。というのも、観ている人によって意味が変わって、色々と話したくなるようなものが最近の映画の在り方なんじゃないかと感じるんです。」と語る。
映画『雨の中の慾情』は、2024年11月29日(金)より全国公開。
貧しい北町に住む売れない漫画家・義男。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次から自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚したばかりの福子と出会う。艶めかしい魅力をたたえた福子に心奪われた義男だが、どうやら福子にはすでに付き合っている人がいるらしい。伊守は自作の小説を掲載するため、怪しげな出版社員とともに富める南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画する。その広告営業を手伝わされる義男。ほどなく、福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、義男は福子への潰えぬ想いを抱えたたま、3人の奇妙な共同生活が始まる。
監督・脚本:片山慎三
原作:つげ義春「雨の中の慾情」
出演:成田凌、中村映里子、森田剛、足立智充、中西柚貴、松浦祐也、梁秩誠、李沐薰、伊島空、李杏、竹中直人
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2024 「雨の中の慾情」製作委員会
2024年11月29日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
公式サイト culture-pub.jp/amenonakanoyokujo/