迷った時に読み返す愛読マンガ、止まらなくなって1日で読み切った本
──さて、「otoCoto」では、皆さんの愛読する本やマンガ、オススメの作品をお聞きしています。
佐藤 僕は新井英樹さんの「ザ・ワールド・イズ・マイン」です。この作品からは、表現者の端くれとして、ものすごく刺激を受けるんです。自分が「こんなんでいいのかな」って思った時によく読み返しています。
白石 私は山田悠介さんの作品が好きでよく読んでいたんですが、特に「ドアD」がオススメです。山田さんの作品はサスペンス色が強くて、少しグロテスクでダークな話なんですが、読み始めると止まらなくなるんです。この「ドアD」も1日で読んでしまいました。
──ありがとうございました。それでは最後に、ドラマ「やれたかも委員会」を観る方にメッセージをお願いします。
佐藤 異性とすぐやれちゃう人っているじゃないですか。僕からしたら、すごく羨ましいし、今から言うことは負け惜しみだけど、“やれたかもしれない夜”や、ほころびがあったり、後悔したりすることが多い方が、人生の彩りが増すと思うんです。やれたかも委員会のメンバーは3人とも真剣に判断しているし、相談者は皆、本気なんです。だからこそ、人生哲学が学べる回もあれば、グッとくる回もあるんです。なので、できたら複数の人たちと一緒に観てもらいたいですね。その後の話し合いは、きっと面白いと思いますよ。
白石 女性にもぜひ観ていただきたいです。面白い話の中に、キュンとするような話があったり、個性豊かなキャラクターがたくさん出てくるんです。私なら「やれた」「やれたとは言えない」というのを考えながら観てもらえたらいいなと思います。
佐藤 乃木坂のメンバーとも観てね。
白石 もちろんです!20歳を超えたメンバーだけ誘って観たいと思います(笑)。
取材・文/吉田可奈
撮影/中村彰男
佐藤二朗(さとう・じろう)
1969年生まれ、愛知県出身。1996年に演劇ユニットちからわざを旗揚げし、全公演で作・出演を担当する。近年、多数のドラマ・映画に出演しているほか、「ケータイ刑事銭形」シリーズなどでドラマ脚本を執筆。映画『memo』(08年)やLaLa TV「私たちがプロポーズされないのには101の理由があってだな」(14~15年)では監督・脚本を務めるなど、幅広く活躍している。現在、ドラマ「執事 西園寺の名推理」に出演中。映画の待機作に『50回目のファーストキス』(6月1日公開)、『銀魂2(仮)』(8月17日公開)がある。
白石麻衣(しらいし・まい)
1992年生まれ、群馬県出身。2012年、乃木坂46のメンバーとして1stシングル「ぐるぐるカーテン」でCDデビュー。女優としても活躍しており、ドラマ「初森ベマーズ」(15年)、「キャバすか学園」(17年)、映画『劇場版BAD BOYS J -最後に守るもの-』(13年)、『闇金ウシジマくん Part3』(16年)、『あさひなぐ』(17年)などに出演。現在、様々なファッション誌で表紙を飾るなどモデルとしても活躍する他、乃木坂46として「乃木坂工事中」「私の働き方~乃木坂46のダブルワーク体験!~」に出演している。
「やれたかも委員会」
「やれたかもしれない夜は、人生の宝です」――。主宰者は武道着姿の能島譲(佐藤二朗)、紅一点のクールビューティ・月綾子(白石麻衣)、ミュージシャンのオアシス(山田孝之)の3人で構成されるやれたかも委員会に、厳正なる審査を経て招かれた相談者たち。彼らは、今も鮮明に心に残る異性との“やれたかも”エピソードを独白していく。果たして“やれた”のか、“やれたとは言えない”のか。相談者として浜野謙太、間宮祥太朗、杉野遥亮、MEGUMI、相談者の回想の相手役に森川葵、山本舞香、武田玲奈、小関裕太など、豪華俳優陣がゲスト出演する。
原作:吉田貴司「やれたかも委員会」(cakes・双葉社)
脚本:山崎淳也 橋口俊貴 山口雅俊
演出:山口雅俊
出演:佐藤二朗 白石麻衣(乃木坂46) 山田孝之 ほかゲスト
放送:MBS 2018年4月22日(日)より毎週日曜 深夜0:50~
TBS 2018年4月24日(火)より毎週火曜 深夜1:28~
©2018吉田貴司/ドラマ「やれたかも委員会」製作委員会・MBS ©吉田貴司
公式サイト:http://yaretakamoiinkai.com/
「やれたかも委員会」吉田貴司/電書バト
「弾けないギターを弾くんだぜ」(06年)でデビューした吉田貴司による恋愛コメディ。2016年よりネット上で連載を開始して共感を集め、現在2巻の単行本が刊行されている。
「ザ・ワールド・イズ・マイン」新井英樹/ビームコミックス
平気で殺人を犯す男・モンちゃんと、モンちゃんを敬う爆弾マニアのトシ。二人は東京から北上しながら、各地で爆破事件を起こし始めた。一方、二人が向かう青森では、巨大クマ“ヒグマドン”による犠牲者が出ていた。「週刊ヤングサンデー」(小学館)で1997年~2001年に連載され、カルト的人気を誇る人気作。加筆修正を加えた「真説」版が発売されている。
「ドアD」山田悠介/幻冬舎文庫
大学のテニスサークルの仲間7人とともに、見知らぬ部屋に拉致された優奈。一つだけあるドアは施錠されている。突然、壁穴から水が噴き出した。瞬く間に水位は喉元まで…。溺死を免れるには、一人が部屋に残り、ドアの開錠のスイッチを押し続けるしかない。誰が犠牲になる?人間の本性を剥き出しにした、壮絶な殺人ゲームが始まる。