「オールジャンルの作品を読み尽くした」と語る菅田が最近読んだ意外な本とは?
──最後に、「otoCoto」では皆さんの愛読書やオススメのマンガをお聞きしています。最近はどんな作品を読まれていますか?
マンガは毎日読んでいます。最近は、異世界転生モノのジャンルが好きなんですよ。中でも「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は面白かったです。あとは、「転生したらスライムだった件」も読みました。
──いろんなジャンルにアンテナを広げているんですね。
そうですね。というか、オールジャンルの作品を読み尽くした感じがあるんです(笑)。
──今作は少女マンガが原作ですが、そんな菅田さんが思う、少女マンガの魅力はどんなところにあると思いますか?
少女マンガは、家族や友達のことなど、恋愛だけじゃない生々しいことも深く描かれているから、実写化される機会が多いのかもしれないですね。僕は影響されちゃうタイプなので、読んで、自分を重ねてへコんだり、キュンキュンしたりしています。ぜひ、この『となりの怪物くん』も、映画を観た後、もちろん観る前でも、原作も読んでほしいです。
取材・文/吉田可奈
撮影/三橋優美子
ヘアメイク/AZUMA(M-rep by MONDO-artist)
スタイリスト/猪塚慶太
西野カナ×『となりの怪物くん』コラムはこちら
https://otocoto.jp/news/nishinokana/
菅田将暉(すだ・まさき)
1993年生まれ、大阪府出身。2009年にドラマ「仮面ライダーW」(~11年)でデビューし、『共喰い』(13年)、『そこのみにて光輝く』(14年)など多くの話題作に出演。2017年は4本の映画に主演し、『帝一の國』で第41回日本アカデミー賞の話題賞(俳優部門)を、『あゝ、荒野 前篇』で最優秀主演男優賞を受賞した。他の近年の出演作に、『キセキ -あの日のソビト-』、『銀魂』、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、『火花』(17年)など。『銀魂2(仮)』(8月17日公開)、『生きてるだけで、愛。』(18年秋公開予定)が公開待機中。
映画『となりの怪物くん』
予測不能な行動を取る問題児で“怪物”と呼ばれる吉田春(菅田将暉)と、ガリ勉&冷血の水谷雫(土屋太鳳)は、恋人はおろか、友達もいない。二人は高校1年生の4月、雫がとなりの席で不登校の春の家に嫌々プリントを届けに行ったことがきっかけで出会う。以来、春は雫を勝手に“初めての友達”に認定し、さらに唐突に「シズクが好き」と告白。母親に認められるために勉強だけを信じてきた雫にとって、友達や恋人は邪魔な存在でしかなく、最初は無関心だったが、やがて春の人柄に触れ、次第に心惹かれていく。そんなある日、春の兄・優山(古川雄輝)が現れたことがきっかけで、春は絶縁状態だった父親の元へ突如連れ戻されることになり、雫の前からも姿を消してしまう。
映画『となりの怪物くん』
原作:ろびこ『となりの怪物くん』(講談社「KCデザート」刊)
監督:月川翔
脚本:金子ありさ
音楽:林ゆうき
出演:菅田将暉 土屋太鳳
古川雄輝 山田裕貴 池田エライザ 浜辺美波 佐野岳
佐野史郎 / 速水もこみち
主題歌:西野カナ「アイラブユー」(SMEレコーズ)
配給:東宝
2018年4月27日(金)公開
©2018映画「となりの怪物くん」製作委員会
©ろびこ/講談社
公式サイト:http://tona-kai.jp/
「となりの怪物くん」ろびこ/デザート
「デメキンイック。」(05年)でデビューした漫画家・ろびこによる人気コミック。2008年~2014年に「月刊デザート」(講談社)で連載され、コミックス全13巻の累計発行部数は610万部を突破。2012年にはテレビアニメ化されており、現在、コミックス愛蔵版(全7巻)が刊行されている。
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」大森藤ノ、ヤスダスズヒト、九二枝/ヤングガンガン
壮大な地下迷宮である通称“ダンジョン”を保有する迷宮都市オラリオを舞台に、少年ベルが繰り広げる冒険や、魅力的な女の子との出会いを重ねて成長する姿を描く人気シリーズ。コミカライズされており、2015年にTVアニメが、2017年4月には外伝「ソード・オラトリア」が放送されたほか、劇場版とアニメ第2期の制作が決定した。
「転生したらスライムだった件」伏瀬、みっつばー/GCノベルズ
小説投稿サイトで累計4億ページビューを誇り、書籍版の累計450万部を突破した人気作。通り魔に刺されて死んだはずが、目覚めると異世界の洞窟でスライムとして転生していた主人公・三上悟が、魔物を仲間にしたり様々なスキルを習得しながら生き抜いていく冒険が描かれる。コミック化もされていて、2018年秋にはTVアニメの放送が決まっている。