Jul 25, 2017 interview

鈴木伸之インタビュー:不倫の次は正義感の強い捜査官、我ながらすごい振れ幅です(笑)

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不倫男から正義感の強い捜査官へ、我ながらすごい振れ幅ですよね(笑)

 

──正義感を貫く亜門の姿に、ドラマ『あなたのことはそれほど』から鈴木さんを知った人はあまりの振れ幅にびっくりしてしまいそうですね。

そうなんです、SNSでも『有島に亜門をやらせたらダメだろう』って書かれたりもして、それは確かにそうだなって(笑)。両極端な役ではあるんですけど、だからこそやりがいもありました。『あなそれ』では結婚もしたことないのに全部すっ飛ばして子持ちの不倫男になってみたり、かと思えば『東京喰種 トーキョーグール』ではめちゃくちゃ筋トレして体を作ってアクション俳優さん並みのトレーニングをして亜門を演じて。自分を俯瞰で見てみても、役者っていうのは面白い仕事だなって思います。

──さて、いよいよ映画『東京喰種 トーキョーグール』の公開が近づいてきましたが今の率直なお気持ちを聞かせてください。

はい。公開が近づくにつれて周りの友達から『ノブが亜門やるの?』って言われたり、いつにない反響の大きさを感じていて。それだけ多くの人に愛されている作品だということを実感して気持ちが引き締まる思いです。この作品は日本のみならず世界でも公開されるということで、今からワクワクしています。窪田さんを中心とした様々なキャストとスタッフさんの力を結集させて、みんなで一丸となって作り上げた映画なので、原作ファンの方にもきっと満足していただける仕上がりになっています。僕自身も映画館の大スクリーンで観るのが楽しみでしょうがないです。

 

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──それでは最後に、鈴木さんのオススメの本をご紹介いただけますか?

『あなたのことはそれほど』です。普段マンガや小説を読む習慣がなくて、読書をするタイミングって原作のある作品に出演が決まったときくらいなんです。そんな僕にとって女性向けのマンガは一番遠い世界にあるカルチャーなんですけど、有島役を演じるにあたって『あなたのことはそれほど』を読んでみたら、グイグイと作品の世界に引き込まれてしまって。自分が有島を演じることも忘れて、『こいつ、ダメなやつだな〜』って思いながら夢中になってしまいました。ドラマとはまた違う展開になっていますので、ドラマで知ってくださった方も改めて原作に触れていただくとまた別の楽しみ方ができるんじゃないかな、と思います。

 

プロフィール

 

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鈴木伸之

1992年10月14日生まれ、神奈川県出身。2010年に第3回劇団EXILEオーディションに合格し俳優として活動をスタート。同年、舞台『ろくでなしBLUES』でデビュー。舞台を経て近年では映像を中心に活躍中。14年、ドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』の演技が話題となり、その後も『水球ヤンキース』、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』、『あなたのことはそれほど』など話題作に次々と出演。主な映画出演作に『桐島、部活やめるってよ』、『謝罪の王様』、『ストレイヤーズ・クロニクル』、『オオカミ少女と黒王子』、『HiGH&LOW』シリーズなどがある。

 

作品紹介

 

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映画『東京喰種 トーキョーグール』

人の姿をしながらも人を喰らう怪人【喰種(グール)】。水とコーヒー以外で摂取できるのは「人体」のみという正体不明の怪物たちが、人間と同じように暮らしている街、東京。ごく普通のさえない大学生のカネキ(窪田正孝)は、ある日、事件に遭い重傷を負ってしまう。病院に運び込まれたカネキは、事故の時一緒にいた喰種の女性・リゼ(蒼井優)の臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店あんていくで働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・トーカ(清水富美加)と出会う。あんていくは喰種が集まる店で、トーカもまた喰種なのだった。トーカはぶっきらぼうな態度を取りつつも、やがてカネキを助ける存在となっていく。そんな中、喰種にも人間と同じように、守るべき家族や大切な友人がいること、愛する気持ちや哀しみ、憎しみといった感情があることを知り、カネキは人間と喰種、二つの世界の価値観の中で葛藤する。一方、喰種を駆逐しようとする人間側の組織・CCG(Commission of Counter Ghoul)の捜査官・亜門(鈴木伸之)、真戸(大泉洋)が現れ、熾烈な戦いに巻き込まれていくのだった…。

原作:石田スイ『東京喰種トーキョーグール』(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:萩原健太郎
出演:窪田正孝、清水富美加、鈴木伸之、桜田ひより、蒼井優、大泉洋
Ⓒ2017「東京喰種」製作委員会 Ⓒ石田スイ/集英社
2017年7月29日(土)全国公開
公式サイト:http://tokyoghoul.jp/

 

 

 

原作紹介

 

「東京喰種トーキョーグール」石田スイ/集英社 週刊ヤングジャンプ連載

現代の東京を舞台に、人の姿をしながらも、人肉を喰らうことでしか生きられない怪人達・喰種(グール)の葛藤や人間との戦いを描く。2014年に『東京喰種トーキョーグール』が完結後、新編である『東京喰種トーキョーグール:re』が連載開始。また、同年からアニメ化が行われ現在までにテレビアニメ2作、OVA2作が制作されている。コミックスは全世界、37の国や地域で刊行され、2015年にアメリカで発売されたコミック第1巻はNYタイムズのマンガベストセラーランキング1位を10回獲得。1位も含め、80週ランクインした。

 

おすすめ本紹介

 

「あなたのことはそれほど」いくえみ綾/祥伝社

眼科で受付勤務をしている渡辺美都は、勤先で出会った涼太からプロポーズを受けて結婚。料理好きの夫と幸せな新婚生活を送っているように見える美都だったが、実は涼太は「2番目に好きな人」。美都が小学生の頃から1番好きな人・有島光軌と偶然の再会を果たし、お互い既婚者でありながら関係を持ってしまう。それぞれの配偶者に不倫関係がバレた後も、その関係を継続するも……。2組の夫婦と、彼らを取り巻く周囲の人間関係を繊細に描く。2017年4月〜6月までTBS系でテレビドラマが放送され大きな反響を呼んだ。