Jul 25, 2017

インタビュー376

鈴木伸之インタビュー:不倫の次は正義感の強い捜査官、我ながらすごい振れ幅です(笑)

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大人気コミック『東京喰種 トーキョーグール』がついに実写化! 映像化不可能と言われた作品が、結集した一流クリエイター達の手によってこれまでに誰も観たことのない迫力のある映画に仕上がった。食人種である喰種(グール)と、人間側との戦いを描く今作で、打倒・喰種を掲げ自らの正義のために奔走する亜門鋼太朗を演じたのはドラマ『あなたのことはそれほど』で見せた“不倫男”の演技が鮮烈な印象を残した注目の俳優・鈴木伸之さん。

 

──鈴木さんは亜門鋼太朗役での出演が決まってから『東京喰種 トーキョーグール』の原作に触れたそうですね。

そうなんです。普段、あまり本を読む習慣がないので原作も未読で。お話をいただいてすぐに当時発売されていた全巻読みましたが、自分が出演することを抜きにしても作者の石田スイ先生の想像力に感服しました。どうやったらこういう世界観を考えて、形にして、これだけ多くの人に受け入れられる作品を生み出せるのだろう、素直にすごいな、と。主人公・カネキが魅力的なのはもちろんですが、僕は亜門の実直でまっすぐなところ、不器用ながらも成長していく姿がとてもかっこいいなと思いまして。そんな亜門を演じさせていただけることが本当に光栄です。

 

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──映像化不可能と謳われていたように、今作は現代の東京が舞台でありながら、喰種が存在するダークファンタジー要素を持つ独特な世界観のある作品ですが、完成した映画をご覧になってまず初めに思ったことは?

喰種にとって武器となる赫子(カグネ)はCGで現しているため、当然ながら現場では観ることができなかったので、映像ではどうなっているのかが一番の楽しみでした。どう動いて、どんな音がするんだろうってあれこれイメージしていたのですが、あらゆる想像を超えたものになっていて。僕はカネキ演じる窪田正孝さんと戦うシーンがあったのですが、窪田さんはその場の雰囲気を『東京喰種 トーキョーグール』に変えてしまう力を持っていて。空気感を作り出す天才で、一緒にお芝居をしているとまるで本当に窪田さんの背中から赫子が出てくるように見える瞬間があるんです。それを間近で感じられたことは何より勉強になりました。

 

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──亜門であるために心がけたこと、大切にしていたことはありますか?

原作では腹筋をすごく鍛えているキャラクターだったのですが、そこを再現するのは難しいな、と(笑)。でもそれ以外の体格や背丈などは似ている部分があったので、できる限り自分を追い込んで体づくりをしました。これまでにもアクションのある作品に出演経験はありますが、今作のアクション練習が一番きつくて。まだ暑い時期にアクション俳優を目指している方が通う練習場へお邪魔して、週に3〜4回通って基礎からアクションを学びました。体育館を走ったり、マット運動、トランポリン、あとは亜門が所属しているCCGの使う武器であるクインケが棒状だったので棒術の練習も。毎回ヘトヘトで寝返りも打てないくらいの筋肉痛になったりもしたので、その成果が映像に現れていたらいいなと思います。

──具体的にストーリー内ではどのようなアクションを披露されていますか?

カネキと亜門は、赫子とクインケで戦うのですが、実際の撮影現場に当然どちらもないので、見えない赫子に対してクインケに見立てた棒を振ったりしていました。ハーネスをつけてワイヤーで30mくらい上まで飛ばされるというシーンがあったんですけど、高所恐怖症なのでとても怖くて。てっぺんまで行ったときに2秒間くらいハーネスにテンションが集中する瞬間があるのですが、2分間に感じるくらいの恐怖感でした。ちょっと走馬灯が見えたような……。

 

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──相当なご苦労があったようですね(笑)。クインケを操るシーンは具体的にはどのように撮影されたんですか?

美術さんが発泡スチロールで棒を作ってくれたので、当初はそれを持ってお芝居していたのですが、結構な力で振り回すから折れちゃうんです。で、「すみません、折れちゃいました」って持って行くと1回目は「仕方ないよね、大丈夫」という感じだったんです。でも2回目に折っちゃったときは「鈴木くん、ちょっと力が強いんだね」って。で、3回目は「もう素材から作り替えよう」ということで、最終的には鉄の棒に代わりました。何度も壊してしまって申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、鉄はやっぱり重くて、大変でした。