Jun 10, 2018

インタビュー

<長瀬智也×ディーン・フジオカ×高橋一生>トップランナー3人へのロングインタビューが実現!『空飛ぶタイヤ』の次は漫才トリオを結成する?!

 

累計180万部を突破した池井戸潤による大ベストセラー小説「空飛ぶタイヤ」が長瀬智也を主演に迎えて映画化。長瀬はトレーラーの脱輪事故で整備不良を疑われた運送会社の社長を演じており、トレーラーの製造元の自動車メーカー社員をディーン・フジオカ、自動車メーカーのグループ会社に勤める銀行員を高橋一生が演じている。長瀬、ディーン、高橋の同世代の3人にお互いの印象や『空飛ぶタイヤ』の魅力、40歳を前にした今の想いなどを聞いた。

 

初共演、久しぶりの再会でも「フィーリングが合った」「どこか通じ合っていた」(長瀬)

 

──本作の出演オファーが来た時はどんな心境でしたか?

長瀬 僕はいつも作品のメッセージがどのように伝わるのかを大事にしていて、それがオファーを受けるかどうかのジャッジになります。お話をいただいた時に、この作品が描く社会問題を、純粋に役を通して伝えたくなりましたし、これから社会に出る若い方たちにも観てもらいたいという気持ちになったので赤松役をお受けしようと思いました。

ディーン 原作を読ませていただいて、沢田は組織に属してはいるけど個人的な信念のようなものを強く持っていて、でも組織の人間として動かなければいけないこともあるので、複雑なキャラクターだなと感じました。だからこそ役者としていろんなトライができる興味深い役をいただいたのが嬉しくて、撮影が楽しみでした。

高橋 井崎という人物は、おそらく池井戸さんなんだと思うんです。これまで池井戸さん原作のドラマに何本か出演させていただいていますし、池井戸さんのある側面が井崎に投影されているのだとしたら、それは是非やらせていただきたいと思いました。

──みなさん同世代でいらっしゃいますが、お互いの印象をお聞かせいただけますか。

長瀬 ディーンさんとはこの作品で初めてご一緒しましたけど、初共演とは思えないほどフィーリングが合ったんです。好青年でどこか遊び心もあって、そういう素敵な部分がお芝居や音楽からも感じられました。一生くんとは「池袋ウエストゲートパーク」(2000年)で共演していて、20代30代を同じ世界で共に頑張ってきたので、今回またご一緒できたことはすごく嬉しかったです。お互い年は取ったけれど(笑)。残念ながら同じシーンはなかったんですけど、同世代だから分かることもあるし、どこか通じ合っていたような気がします。

高橋 昔、休憩中に楽屋で寝ていた僕を「一生起きてるかー?」って長瀬さんが楽屋の扉をガンガン叩いて起こしてくれたのを覚えていて(笑)。地元に帰ったら会えるカッコいいお兄ちゃんみたいな感じなんです(笑)。ディーンさんは居住まいがすごく素敵な方で、もともと持ってらっしゃる品性が滲み出ている方だと思いました。

ディーン 長瀬さんがおっしゃったように、初めてお会いしたのに不思議と今まで同じ方向を向いて頑張っていたのではないかとフィーリングが共鳴したのを覚えています。現場では長瀬さんと隣同士で支度をしていたのですが、ある時、長瀬さんがスプレーで髪を固めてからフェイスガードをつけていてすごく可愛いなと思いました(笑)。あとは、お互いの好きな音楽を紹介し合ったり、日本の芸能界のことをいろいろ教えていただいたり(笑)。高橋さんとは残念ながら一緒のシーンはありませんでしたが、根本的に通じるものがあるような気がします。いつかまたご一緒したいです。

高橋 是非お願いします!

 

 

“熱き男たち”を演じる上で大切にした部分、“役者にとっての正義”とは?

 

──それぞれの役を演じる上で大事にされたことはありますか?

長瀬 赤松のように何かと戦っている人は、自分の戦い方を冷静に、そして客観的に見られないと思うんです。どこか動物的になってしまってるというか。僕はそういう人を見るとグッとくるんですけど、それを赤松からも感じましたし、結果的に動物的ながむしゃらさが彼を救ってくれたのではないかと。そこをしっかりと表現できるように意識して演じていました。

ディーン 沢田は赤松とは真逆ですごく人間的だなと思いました。出世欲がないわけじゃないし、企業のルールに反発する気持ちもありながら赤松社長を買収しようともする。ずっと車線変更を続けているような人です。僕自身、理想を持って行動したくてもできないこともありますが、沢田が最後に決断して進んでいったことに対して救いを感じたので、そこを大事に演じていたように思います。

 

 

高橋 人間にはそれぞれ正しいと思うことがあり、その正しさが衝突し合うことで争いや対立を生んでいってしまうのではないかと思うんです。井崎自身も自分の中で何かが気持ち悪いとか正しいとか、真実を暴きたいという思いがあった。僕自身はそこを大事にしましたし、正しいことを追求していく赤松と沢田の姿は井崎を演じるにあたってのモチベーションになりました。