「マザーファッカー」のセリフは何テイクも撮影した
──あなたのファンとしては、「マザーファッカー」というセリフが、とてもうれしかったです。
ジャクソン やっぱり、みんな楽しみなセリフだろうということで、溜めに溜めて言ったんだ。撮影では、けっこうなテイク数を重ねて、いろんな言い方をしたよ。
──本作の監督は、若き気鋭のジョーダン・ボート=ロバーツです。
ジャクソン こういう作品って、スタッフやキャストのほうがベテランで、監督がいちばん経験が浅かったりするんだよ。
──たしかに新人監督が起用されることがありますね。
ジャクソン ただ、彼にはビジョンがあって、それを実現させるために、ベテランをうまく配置していた。キャストもベテランだから、モンスター的な要素と拮抗するような芝居が見せられた。ベテランのスタッフとキャストがうまく作用していないと、監督のビジョンも描けていなかったと思う。
──ロバーツ監督は日本のアニメやゲームに詳しくて、それらへのオマージュを作品に盛り込んでいることも日本では話題になっています。
ジャクソン そういう話は出なかったな。撮影中にそういう話をするヒマもなかったんだ。
──撮影現場にはコングなどの巨大生物は存在しないので、想像しながら演技しないといけなかったんですよね。
ジャクソン なにもないところで演じるのは、そんなに大変ではなかった。もともろ、いろんな本、コミック、グラフィックノベルを読むから、想像力は豊かなほうだから。それに、子供のころはひとりっこだったから、ひとりで想像しながら遊んでたからね。できあがった映像は、そういう自分の想像よりもスケールが大きなものになっていたよ。
──コング以外にもいろんなモンスターが登場しますが、ジャクソンさんのお気に入りは?
ジャクソン 鳥というかラプターというか、飛行する生物だね。
──あの生物の登場シーンはインパクトがありました。
ジャクソン 僕も映画を見るまで知らなかったからビックリしたよ。