Feb 24, 2018 interview

小瀧望、 挑戦しなくちゃという想いで臨んだ『プリンシパル』撮影秘話とメンバーへの愛を語る

A A
SHARE

似ているのは「“S”なところ」と「ガラスのハート」?ダイエットでの苦労、回避した“ツーブロックの弦”

 

──実際に弦を演じてみて、どんな男の子だと思いましたか?

原作を読めば読むほど、“可愛いヤツ”だと思いました。最初は、ぶっきらぼうで相手を突き放すような事ばかり言うし、口も悪いから、「そりゃ、和央しか友達おらんわ!」って思ってたんですよ(笑)。でも、根本はすごく優しくて、照れるとぶっきらぼうに突き放した言い方をしてしまうんです。それが分かった瞬間から、一気に可愛い存在になりましたね(笑)。糸真が弦に惹かれるのも分かる気がしました。

 

©いくえみ綾/集英社

 

──小瀧さんと似ている部分はありましたか?

“S”なところですかね。とはいえ、僕の持つ“Sっ気”は、メンバーをイジったり小さなドッキリを仕掛けたり、驚かせたりするようなものなんですけどね(笑)。あとは、メンタルが繊細なところ!僕の心はガラスでできているので…(笑)。

──そうなんですか(笑)?!

ガラスのハートですよ(笑)!小さな一言でハッとすることは多いですからね。弦もちょっとのことで心がパリーンって割れてしまうんです。その部分は似ているかもしれないですね。

──人には強く言えるけど、攻撃されるのは弱いと(笑)。

そうなんですよ!自分勝手なヤツですわ(笑)。

──似ているところがあるからこそ、演じやすいところもあったのでは?

う~ん…。でも僕はぶっきらぼうでも、口が悪くもないですし、喋り方も表情の作り方も違うので、難しかったですね。原作を読んでいると、弦はたまに魂が抜けている目をするじゃないですか。僕は常に“ビッグスマイル”なので(笑)、表情の作り方は研究しました。

──マンガの表情って独特な時がありますよね。

そうなんです。口が四角になったりするんですよ!それは出来ないので、マンガ原作の難しさを実感しました。あと、「黒目が豆みたいに小っちゃなってるやん!」とか(笑)。

──あはは(笑)。ビジュアル面ではいかがでしょうか?役作りで体重をかなり絞られたとお伺いしました。

見た目を出来るだけ原作に近づけたくて、結構絞りました。でも、痩せすぎるとほっぺがこけちゃうので、調整しながら、身体の線だけを細くするというダイエットは大変でしたね。あとは、髪の毛をもっと伸ばす時間があれば良かったんですけどね。実はこのお話をいただいたのが、ジャニーズWESTのコンサート(“LIVE TOUR 2017 なうぇすと”)が始まる直前だったんです。コンサート中は髪の毛が長いと暑くなっちゃうので、思い切ってツーブロックにしようとしていたんです。それをマネージャーさんに相談したら、「いや、逆に伸ばして欲しい」って言われて。もし切っちゃってたら、“ツーブロックの弦”になっていたので、危なかったですね(笑)。

 

©いくえみ綾/集英社

 

──監督からはどんな助言を受けましたか?

細かい調整の部分のアドバイスをたくさんいただきました。「これだと強く突き放しすぎ」とか、「ここはもっと優しく」とか。弦は言い方や態度を少し変えるだけで見え方が変わるので、気を付けながら演じるようにしていました。

 

同世代の共演者から受けた刺激、「いつもその存在に助けてもらっています」と語る「大好き」なメンバー

 

──共演者の皆さんからはどんな刺激を受けましたか?

(桜井和央役の高杉)真宙は自分のキャラクターをしっかりと持っていて、監督さんと何度もディスカッションをしていたんです。それを見て、すごくカッコイイなと思いました。(国重晴歌役の)川栄(李奈)さんは、普段は茶目っ気たっぷりな方なんですが、シーンに入ると豹変するんです。そのスイッチの切り替えはすごいなと思いました。黒島さんは、目の強さがすごく印象的でした。感情が目から溢れ出てくるんですよ。その演技力にはグッとくるものがあったので、本当に刺激になりました。

 

 

──メンバーや事務所の先輩がいない現場という緊張感もあったのではないでしょうか。

そうですね。でも、今まで甘えていた部分があったと思うので、ここでちゃんと挑戦しなくちゃという想いが強かったです。自分一人で頑張ろうと、前向きに挑みました。

──物語の中で、弦は和央に依存し、和央を守ることで強く見せていますよね。小瀧さんにとって、そういう“依存する存在”はいますか?

メンバーで言うと、やっぱり濵ちゃん(濵田崇裕)ですね。あの人がいなかったら、僕自身、一気に崩れているような気がします。縁の下の力持ちとは濵ちゃんのことなんですよ。

──どんな時にそう思うのでしょうか?

オフももちろん、仕事が決まった時に最初に相談するのは、濵ちゃんなんです。悩んでいる時や、気持ちを整理したい時に、ただ話を聞いてほしい人っているじゃないですか。濵ちゃんは、いつもはボヤっとしているけど、そういう時はドシッと「大丈夫!イケるやろ!」って、しっかり言葉にしてくれるんです。いつもその存在に助けてもらっています。

──『プリンシパル~』の時も相談したんですか?

そうですね。そういえば、北海道の撮影中に、一度東京に戻ってメンバーと一緒にお仕事をすることがあったんです。そこで先に現場入りしていたら、濵ちゃんがやって来て、「どう?!寒い?!遠い?!」って聞いてきたんですよ(笑)。その瞬間、「コイツ、アホやな!」って思いました(笑)。北海道から戻って来た人間に、「寒い?!」はまだ分かるけど、「遠い?!」って、なんなん?!って(笑)。でも、そんな風に声を掛けてくれる濵ちゃんに、一気に癒されました。言葉を選ばずに言えば、愛されるアホやと思います。ほんま、大好きです(笑)。