Apr 29, 2019 interview

ライアン・レイノルズ、可愛すぎるオッサンもふもふピカチュウ誕生の裏側、“感情移入”したテーマを語る

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ピカチュウ役は子どもにはまだ内緒!80%カットのアドリブ、今のナンバーワン映画

――あなたがピカチュウを演じたことで周囲の反応は?

妻(ブレイク・ライヴリー)は、「私、ピカチュウに恋したってこと? それは受け入れられない」と嘆いていたよ(笑)。

――2人のお子さんは何か言ってませんか?

いや、僕がピカチュウを演じていることはまだ伝えていない。でも、予告編やコマーシャルを見て、2人ともピカチュウにすっかり夢中になってる。4歳になった上の娘は「これ、パパの声に似てない?」なんて言ってるんだけど、「へー、そうなの?」とごまかしてるんだ(笑)。映画が公開された日に、娘やその友達を誘ってみんなで観に行って、そこで真実を告白して驚かせようと思ってるよ。

――『デッドプール』の時に、大好きな『ロボコップ』へオマージュを捧げるセリフ(「死体でも生きてでもいい。俺と一緒に来い!」)を入れたりしたと思うのですが、今回のピカチュウ役でも同じようなことをしたりは?

ピカチュウと『ロボコップ』に接点はないので、さすがにやらなかった(笑)。ただ撮影中、自由にアドリブを入れることができたので、ポップカルチャーの要素を入れて楽しんでみたりしたよ。でもそうした僕のアドリブの80%は本編でカットされてしまった。ポケモンワールドに忠実である、というルールが守られたわけさ。ちょっと下品な言葉を使ったカット部分は、いつか何かの機会に観られるかもね(笑)。

――今でも『ロボコップ』がナンバーワン映画なんですか?

好きだけど、ナンバーワンじゃない(笑)! 子どもの頃、夢中になっただけだよ。人生のナンバーワン映画は何だろう? (しばらく考えて)ハル・アシュビー監督の『チャンス』(79年)かな。あとは黒澤明監督の『用心棒』(61年)には心酔した。『デッドプール2』の脚本を書いていた時、(共同脚本の)ポール・ワーニックと『用心棒』を意識していたんだ。あの緊迫感、テンションを再現したいと思ってね。まぁ、誰もが黒澤監督の作品を参考にするだろうけど。

――日本では今でも「ポケモンGO」が人気ですが、アメリカに住むあなたの周りでは、ブームを実感しますか?

もちろん。すごい人気だよ。「ポケモンGO」をやりながら下を向いて歩いてる人が交通事故に遭ったりしてるからね。

――あなた自身も「ポケモンGO」をやったことは?

いや、(夢中になりすぎたりして)危険なものを差し出されたら、断ることにしてる(笑)。

――今回、ピカチュウを演じたことで、次の『デッドプール』に何か影響が表れたりするのでしょうか。

うーん、それはないかな(笑)。『デッドプール』の次回作は脚本を進めているところだけどね。

――今度はディズニーの下で、『デッドプール』を作るわけですよね。製作の自由はもらっているのですか?

いや、正式にはもらってない(笑)。でもデッドプールというキャラクターは変わらないし、これから何か注文があるのかもしれないね。デッドプールはミッキーマウスも大好きだし、ミニーマウスが恋人になってもいいかな(笑)。

――『デッドプール』が大ヒットして、今度はピカチュウ役と、活躍が止まりません。

ここ数年、ずっと働きづめだったので、家族との時間をもう少し長くとれるようにしたい、というのが本音だけどね。