Nov 26, 2016

インタビュー

声優・山寺宏一が決意表明!「僕の中にある“演劇コンプレックス”をぶちこわす」

ラフィングライブ第2回公演「Run for Your Wife」出演者インタビュー後編

2015年4月に旗揚げ公演「パパ、アイ・ラブ・ユー!」を成功させた演劇ユニット「ラフィングライブ」この11月に活動再開!! そこでここでは、11月30日~上演予定の第二回公演「Run for Your Wife」に向けた意気込みを、本作に出演する声優・山寺宏一さん、水島裕さん、高垣彩陽さん、寿美菜子さんに聞いてきました!
インタビュー前編はこちら

 

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テレビ越しでは分からない「ライブ」感を体感してほしい!

──ラフィングライブは、必ずしも声優にこだわってキャスティングしているわけではないというお話でしたが、今回、大好きな声優さんが出演するということで、初めて舞台を観に来るというお客さんも多いと思います。そんな“演劇初心者”の方々に、舞台の楽しみ方をアドバイスしていただけませんか?

 

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寿さん 声優にとって「声に頼れる」というところは一つの強みですよね。ただ、実際に舞台に立ってみると、動いているからこそ出てくる声みたいなのがあると思うんです。ですので、声優としての私たちをご存じの方でも、テレビ越しでは分からなかった声や息づかいを感じ取っていただけるんじゃないかな、と思っています。そういうところも楽しんでいただければ。

高垣さん ふだん、私たちが皆さんにお届けしているのは、キャラクターや映像ありきで「パッケージ」化されたもの。でも、今回、お届けするものはそれとは全く異なる美学で作られた「ライブ」なんです。演じる側と観る側が同じ空間を共有することで生まれる、パッケージにはない何かをぜひとも“体感”してください。また、先ほど水島さんがアドリブ禁止のお話をされましたが、それでも毎日の芝居は全く異なるものになるはず。これもまたライブならではの面白さ。全部の回を観ていただいても、飽きることなく楽しんでいただけると思います。

水島さん この作品を観て、舞台の楽しさに覚醒してほしいですね。アニメも楽しいですけど、舞台も楽しいですよ? 楽しいことはいっぱいあったほうが良いじゃん! 皆さんが舞台デビューする「きっかけ」になれたらうれしいな。

山寺さん 高垣さんも言ってますけど、やはり「ライブ」であるということに尽きます。スフィア(編集部注:高垣さん、寿さんが所属する声優ユニット)の音楽をCDで聴くのか、Blu-rayで観るのか、ライブ会場で楽しむのか、どれも全然違うじゃないですか。その上で、ライブの良いところは、作品をみんなで作れること。ぜひ、この作品に“参加”しに来てください。あ、あとスフィアファンの皆さんに言っておきたいのは、高垣さん、寿さんが、この規模のステージに上がることはめったにないってこと。近いですよ~(笑)

 

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──ふだんは武道館クラスですからね。

山寺さん 僕ら声優は、アニメや映画の吹き替えでも、もちろん全身全霊で演じていますが、あくまで映像あっての物ですから、担う役割は何分の1かです。でも、舞台ではその全てがさらけ出されます。まさに「まな板の上の鯉」。ごまかしがきかない。正直、かなりしんどいんですが、それこそが舞台の醍醐味ですよね。気楽に観られるテレビと違って、舞台は来るのも、観るのも大変なんですが、それだけに面白かった時の感動はひとしお。それを味わってほしいなぁ! 自信はあります!!

──ネタバレにならない程度に見どころを教えていただくことはできますか?

水島さん 音楽のライブって「音圧」があるじゃないですか。もちろん、舞台にもそういうのはあって。具体的に言うとね、高垣の悲鳴がすごいです(笑)。これは聴く価値がある。

(一同爆笑)

山寺さん あとは露出度です。まだどうなるか決まっていませんが、台本にはけっこうなことが書いてあって、よく事務所がオーケーだしたな、と(笑)。

高垣さん 山寺さんもすごいシーンあるじゃないですか!

山寺さん そうだった(笑)。前回も裕さんと一緒に女装して、パンツを見せたりもしましたが、今回はそれを越えますよ。

水島さん そして、(小野)賢章の初オネエ。たぶん、もうなかなか見られないんじゃないでしょうか(笑)。

──たしかにアニメでは観られないものが観られそうですね(笑)。

水島さん なにより、やまちゃんが、スフィアの2人と重婚するんですよ? これは観るしかないでしょう。

 

この舞台を成功させるためなら、僕はどうなったって構わない

──ところで、ここにいる皆さんは、これまでアニメなどで一緒に演じたことはあるんですか?

山寺さん 実はアニメではほとんど共演経験がないんですよ。朗読劇で一緒にやったことがあるくらいかな。

──高垣さん、寿さんにとって、山寺さん、水島さんは、雲の上の存在、まさにレジェンドだと思うのですが、そんな方々と演じることについてどのように感じられていますか?

寿さん まだ、本読みという段階なので、これからという面もあるのですが、すでに現時点でグイグイと引っ張っていただいている感があって、とても感動しています。自分だけでは到底たどり着けなかったところに連れて行ってくれそう……。これからの稽古が楽しみです。

高垣さん 勉強になるというのはもちろんなんですが、その上で、自分が皆さんと一緒に“戦って”いけるのか、今はまだそれが少し不安ですね。でも、美菜子ちゃんが言うように、山寺さんも水島さんも、そんな私たちを力強くひっぱってくれます。それは練習の合間の声がけでもそうですし、演技を通して伝わってくるものもある。山寺さん演じるジョンをとても愛おしく感じますし、水島さん演じるスタンリーは本当に憎ったらしくて……

水島さん おいッ!!(笑)

 

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山寺さん スタンリーはみんなに嫌われてますよね。でも、本当はみんなに好かれる裕さんがそれをやるから面白いんだ。イヤな人がやったら、本当にイヤなキャラクターだもんね。

高垣さん 前にお話ししたように、このお芝居は以前に別の劇団の方々がやったのを観ているのですが、それでもなお、本読みで改めて「ああ、このキャラクターってこういう人だったのか!」ってハッとさせられることが多かったです。それを受けて、メアリーについても新しい気付きがあったり……。甘えるつもりはないんですけど、いろいろ教えていただいています。

山寺さん いやいや、それで良いんですよ。自分1人じゃ役作りなんてできるわけがない。お互いに与えあって、引っ張りあって高めていくんです。特に今回はものすごく緻密な芝居なので、それがとても大事。……2人とも俺のこともよろしくね。

高垣さん いや、絶対的な信頼感、ありますよ!

寿さん ホントに!!

山寺さん う~ん、そうは言ってくれるけど、僕なんて、裕さんと比べたら芸歴半分くらいだからね。ラフィングライブを始めたのだって、僕の中にある「演劇コンプレックス」をぶちこわすためなんだから。幸い1回目は面白いって言ってもらえたけど、次はどうなるか分からない。これが面白くなかったら「アイツは偽物だ」って言われても仕方がない。そういうつもりで毎回勝負を賭けてるつもりでいるんですよ。僕が絶対的に信頼している野坂実という演出家と組むことで、役者としてもっともっと成長していきたいんです。

──山寺さんの中には、そういう強い気持ちがあるんですね。

 

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山寺さん いやだって、冷静に考えてみてくださいよ。これほどの面子、もしこの芝居に出なかったらもっと稼げるはずなんですから。当たり前だけど、ヒマだから、やってるわけじゃないんです。

水島さん あ、マネージャーの皆さん下向いちゃった(笑)。

山寺さん だから僕は本気です。まずはなによりお客さんに喜んでもらい、その上で、役者も、スタッフも関わったみんなが幸せになるものにしたい。そうじゃないなら、僕はやりたくない。それくらいの覚悟をもって臨んでいるんですよ。この舞台を成功させるためなら、僕はどうなったって構わないんだ。

──その熱意、読者にも伝わっていると思います。11月30日からの公演、楽しみにしていますね!

山寺さん ……最大の懸念材料は裕さんが毎日朝早くから仕事なことかな。僕は「おはスタ」を卒業したので大丈夫なんですが、裕さんは毎日夜明けから仕事ですからね。(編集部注:TBS系『ひるおび』でナレーションを務める) ……裕さんが倒れなければ、この芝居は成功します!(笑)

 

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文:山下達也 / カメラ:田里弐裸衣

 

公演情報

 

公演日程:2016年11月30日(水)~12月4日(日)/全6回
会場:Zeppブルーシアター六本木
チケット料金:6800円(全席指定・税込)

 

関連リンク

 

ラフィングライブ第二回公演「Run for Your Wife」公演情報
http://www.nelke.co.jp/stage/laughinglive2/