Apr 30, 2017 interview

「後悔のない恋愛をしてほしい」西銘駿インタビュー

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日本初“泣けるVR映画”として5月1日(土)より全国のネットカフェ等に設置される「VR THEATER」にて公開される映画『交際記念日』。
ヒロイン役・武田玲奈さんに続くインタビュー第2弾は、太一役を演じた西銘駿さんが登場。『仮面ライダーゴースト』で主役のライダー役を射止めるなど、注目の若手イケメン俳優のひとりである西銘さんに、太一役へ込めた思い、初のVR作品へ参加した感想などを伺いました。

 

──西銘さんが演じた太一は、武田玲奈さん演じる沙耶の恋人という立ち位置ですが、この作品を観る人は、時に太一の目線になって沙耶を間近で感じたりすることができるんですよね。

そうなんです。太一になった気分で観てもらえるシーンはもちろん、沙耶と太一を近くで見守っているような感覚になったり、いろんな楽しみ方があって。シーンごとに視点が変わるって一般的な映画やドラマではなかなか味わえないことなので、まさに新感覚だと思います。女性もそう感じる方がいるかもしれませんが、多くの男性は絶対に沙耶と付き合っているような感覚に陥って、思わずニヤけちゃうはずです。実際僕も短時間での体験でしたが相当ニヤニヤしちゃいました(笑)。なので、フルで観る方はおそらくもっと濃厚な体験ができるのでは、と。本当に、自分の目の前に沙耶がいる感覚になれるんですよ、それってすごくないですか? この作品を通してVRの迫力や技術力の高さを目の当たりにすることができました。

 

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──撮影方法も、一般的な撮影方法とはかなり異なると武田玲奈さんもおっしゃっていました。

僕自身はまだそこまで出演作品が多くないのですが、こういう手法での撮影は初めてでした。当然カメラも違うし、撮り方も、一般的な作品だとリハーサルをして、ワンカットずついろんな角度から同じお芝居を何度か撮っていくことが多いと思うんですね。でもVRカメラは360度映るから、一度スタートがかかったらワンカットで最後まで撮りきらないといけない。なのでNGがあれば最初からやり直しですし、その分リハーサルやセッティングにも時間をかけるので、ワンカットを撮り終えるだけでもいつもより長い時間を要したイメージです。

──武田玲奈さんとは初共演ですが、どういった印象を受けました?

もともとドラマや雑誌で見ることがあったのでそのイメージで勝手に年上なのかな、と思い込んでいてずっと敬語で話していたんですよ。現場にいるときも落ち着いた雰囲気で、ちょっと人見知りなのかな、とも思いましたし。撮影を進めている中で、同い年ということが判明したんですけど、スタートが敬語だったので今さら急にタメ語にはなれなくて。でも恋人役を演じるから撮影中は距離を縮めないといけないじゃないですか、なのでどういうタイミングで敬語をやめようか、というのが一つの課題になっていました。

──(笑)。最後の方は無事に敬語を止めることができたそうですね。

はい、武田さんもこちらから話しかけてみると気さくに答えてくれました。僕から見ていても現場の雰囲気作りも上手だし、スタッフさん方とマメにコミュニケーションを取ったり周りに気を配っていて、そういう姿を見るとまさにヒロインにふさわしい方だな、と思いました。

 

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──お芝居についてはお話をされましたか?

色々したのですが特に印象に残っていることがあって。この作品の中で沙耶と太一が2人の思い出を、再び楽しんでいくのですがストーリーの根底にはどこか切なさを漂わせないといけないような気がして、プールで遊んだり、教室でふざけ合ったりするときも、『心から楽しんでしまっていいのかな?』という疑問というか、迷いがあったんです。でも思い切り笑顔で楽しむからこそ、ラストシーンが際立つのではという結論に達して。そこからはお互い迷いなく演じられたような気がしました。

──太一という役を演じるにあたって大切にされていたことがあれば教えてください。

太一は僕が演じさせていただいてはいますけど、この映画を観てくれるお客さんを代表している側面もあるので、より多くの方が太一に感情移入をしていただけるようキャラクターを作り込み過ぎず、余白を持たせるように意識はしていました。太一はちょっとSっ気があって、ぶっきらぼうで、言葉が強かったりするんですけど、たまに見せるヘタレなところはギャップがあると思っていて。特に理科室で沙耶に驚かされるシーンでは、『そんなに?』っていうくらいビビりまくるので、女性の方はギャップに萌えていただけるかもしれません(笑)。太一はすごく子供っぽくて、じつは沙耶のことが大好きで、相手への思いは絶対に太一の方が強いのに本当の感情をなかなか見せないんですよね。照れ隠しゆえのぶっきらぼう、みたいな。

──それって、10代の男の子だと“あるある”な感覚だったりします?

だと思います! 僕も、Sっぽくはないけれど(笑)、素直になれない部分などはすごく理解できますね。だから観てくれている方が『俺にもこういう部分あるわー』と思っていただけたらすごくうれしいですし。でも僕が太一でいられたのって、沙耶がいてくれたおかげなので。武田さん演じる沙耶はちょっと小悪魔な感じで、それがお上手なんですよ。『高校生のときに、こんな彼女がいたらなー』って思わせられること、うけあいです。僕もたまに、太一と同化し過ぎてしまって、お芝居をしながら本当に照れくさくなってしまったりしましたもん(笑)。みなさんにもぜひ、あの感覚を味わっていただきたいですね。