Feb 24, 2023 interview

秦基博が語る 一つの曲から全く違う表現が生まれる面白さ『イカロス 片羽の街』

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とにかく音楽が好き。それが全て

池ノ辺 秦さんは音楽業界はもうずいぶん長いですよね。

 デビューは2006年、26歳の時でしたが、ライブ活動を始めたのは18歳くらいです。

池ノ辺 小さい頃から音楽をするような環境だったんですか。

 特別な環境ではなかったです。ただ、子どもの頃から歌うことは好きでした。それと12、3歳の頃にギターを弾き始めて、それで結構火がついた感じですね。

池ノ辺 そこが原点。

 そうですね。そこからさらに歌うようになったり、曲を書いたりと、どんどん音楽にのめり込んでいきました。

池ノ辺 秦さんにとって音楽ってなんですか。

 シンプルですけど、音楽が好きなんです。それが全てかな、と思います。音楽を聴くことももちろんですが、詩を書いて曲を書いて歌うことも好きだし、そういうものを生み出すことも好きで、それを届けるライブも好き。とにかく好きなものです。

池ノ辺 好きなものを、一生好きなものとして、仕事として、それで生活できるというのは素晴らしいですね。今の時代は、今回の作品のように音楽から映像ができたり、逆に映像から音楽が生まれたり、どんどん面白くなっているなと、私は感じているんですが。

 何もないところで一人で作る曲もあれば、何かの作品に向けて作るものもあります。そして、その出会いがなかったらこの曲は生まれてこなかった、この出会いがあったからこそ生まれてきた、と考えるとそれは自分にとっては幸せなことですね。