May 29, 2018 interview

映画『犬ヶ島』で主役に大抜擢されたコーユー君が監督やビル・マーレイとの出会いを振り返る。

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池ノ辺

そういえば、アタリは、コーユー君を見本にして作ったって聞いたんだけど?

コーユー

はい、特にアタリの手は僕の手なんです。

池ノ辺

えっ! どうやって手を?

コーユー

手の写真を撮ってメールしてくれって言われました。

池ノ辺

そうか、写真をもとにして作ったのね。

完成した映画を観たときはどう感じましたか、自分で想像していたものでしたか?

コーユー

初めて映画を観たときは、びっくりしました。

アタリがこんな良いキャラクターになるとは本当に思いませんでした。

池ノ辺

冒険したり、スポッツを探しに大変な冒険をするのを観ながら、こんな風になったんだとそこで初めて思ったのね?

コーユー

はい、そうです。

池ノ辺

すごくカッコイイって思わなかった?

コーユー

すごく良かったです。

池ノ辺

出てくるワンちゃんの中で、一番好きなのはやっぱりスポッツかな?

コーユー

僕が好きなのはレックスです。

池ノ辺

レックスのどういうところが好き?

コーユー

優しいところですね。

池ノ辺

プロモーションで、共演したいろんな俳優さんと一緒になりましたね?

すごいと思った人はいますか?

コーユー

いっぱいいます。

池ノ辺

ジェフ・ゴールドブラムさんはどうでしたか?

コーユー

本当に優しくて面白い人です。

池ノ辺

ビル・マーレイさんとは、どんな話をしましたか?

コーユー

ベルリン映画祭の記者会見の直前に、僕は本当に緊張していて。

そうしたら、僕にアドバイスしてくれたんです。

池ノ辺

ビルがコーユー君にアドバイスをくれたの?

コーユー

はい、その時は「ビル・マーレイが僕にアドバイスをしてくれてる!」って思いました(笑)。

日本に来る前にもメッセージをくれました、がんばってって!

池ノ辺

わ〜、いっぱい良い思い出になりましたね。

コーユー

はい、全部とても良い思い出になりました。

池ノ辺

それじゃあ最後に、無事公開をした『犬ヶ島』をこれから観る日本の皆さんにメッセージをください。

コーユー

『犬ヶ島』は、色とかも素晴らしい本当にすごい映画ですので、日本のみなさん是非観てください。

池ノ辺

本当にすごいよね、6年かけて作ったんだもんね。

監督は日本人じゃないのに日本のことをすごく分かっていて。

監督はちょっと変わった人だと思っていたけど、コーユー君のお話だと、優しくて、素晴らしい監督だったということが分かりました。

コーユー君、どうもありがとう。

では、次回はコーユー君についてのお話を色々聞かせてもらいますね。

(文:モルモット吉田 / 写真:岡本英理)


©2018 Twentieth Century Fox Film Corporation

映画『犬ヶ島』

第68回ベルリン国際映画祭【銀熊賞】2作品連続受賞の快挙達成!『ファンタスティックMr.FOX』でストップモーション・アニメの新次元を切り開き、日本でも大ヒットを記録した『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞®9部門にノミネートされたウェス・アンダーソン監督が、自身の最高傑作を塗り替える最新作を完成させた!

日本を深く愛するアンダーソン監督が、「黒澤明と宮崎駿、二人の巨匠から強いインスピレーションを受けて作った」と語る本作の舞台は近未来の日本。

4年の歳月をかけ、670人ものスタッフが心を込めて作り上げた登場人物と犬たち!一つ一つ精巧にデザインされた驚愕の“日本”のセット!ユニークで愛くるしい犬たちと少年の間に芽生えていく温かい絆に、世界中がピュアなハートを取り戻す、心躍る冒険物語。

監督:ウェス・アンダーソン 出演:ブライアン・クランストン、コーユー・ランキン、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、グレタ・ガーウィグ、フランシス・マクドーマンド、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ、ティルダ・スウィントン、野田洋次郎(RADWIMPS)、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリ

配給:20世紀フォックス映画

大ヒット公開中

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/inugashima/


PROFILE

コーユー・ランキン

2007年生まれ、カナダ・バンクーバー出身。スコットランド系カナダ人の父親と日本人の母親を持つ。サッカーやドラム演奏が得意で、学校が休みの時は日本に行くのが大好き。本作が長編映画デビュー作となり、ほかに短編映画やミュージックビデオに出演している。

池ノ辺直子

映像ディレクター。株式会社バカ・ザ・バッカ代表取締役社長
これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』『マディソン郡の橋』『トップガン』『羊たちの沈黙』『博士と彼女のセオリー』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノマドランド』『ザ・メニュー』『哀れなるものたち』ほか1100本以上。
著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 WOWOWプラス審議委員、 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」も運営もしている。
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