May 09, 2017 interview

第5回:『バック・イン・タイム』超絶、面白い作品ですよね。僕、見て、泣いたもん。

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池ノ辺

どうでしたか? 観客の反応は。

西澤

いまいち盛り上がらなかったです(苦笑)、パッケージが出ちゃっていたというのもあるかもしれない。

池ノ辺

若い子は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、知らない子が多すぎるもの。

西澤

そうかもしれないですね。

池ノ辺

うちの社内でも、若い子は、劇場で見ていないからね。

西澤

寂しいなあ。

僕、マイケル・J・フォックスが好きで、彼が主演だったテレビシリーズ『ファミリー・タイズ』(1982年から1989年まで7シーズン、オンエア)とか大好きでした、知ってます?

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池ノ辺

もちろん、知ってますよ。

私、マイケルが主演のラブコメものの予告編、CICやUIPでいっぱい作りましたもん。

『摩天楼はバラ色に』とか。

西澤

ああ、あれも僕、大好きだったなあ。

池ノ辺

実はうちの会社も、Netflixさんの仕事もしてるんです。

日本制作のドラマが、一斉に全世界同時にそれぞれの国の母国語で配信される。

驚きです。

面白い作品もいっぱいありますね。

The OA』って知ってます?

輪廻転生のドラマなんだけど、めちゃくちゃ面白い。

あれなんて、なんとか劇場で公開できないかな。

西澤

うちでやれるように考えてくださいよ、できないですか(笑)。

池ノ辺

とっても面白い時代になったとわたしは思ってるんです。

映画だと思っていた作品がテレビドラマとして配信されたり、テレビドラマが映画になったり、見る側がいろんなものを選択し始めた時代なので、大きなスクリーンを持つ劇場ならではの強さもあると思んです。

西澤

もちろんです、そう思います。

だから「未体験ゾーン」も人が入るんです。

池ノ辺

どれくらい入るんですか?

西澤

ヒューマントラストシネマだけで、興行収入は2500万円ほど行きます。

池ノ辺

それはすごいね、客層は?

西澤

広いです。

ただ、サスペンスやホラーもあるので、総じていうと40代の男性が多い。

池ノ辺

DVDを買う世代ね。

西澤

ただ、『猟奇的な彼女』シリーズの新作など韓国映画がかかる日は、女性が多い。

今年だったら『世界の果てまでヒャッホー!』は20代、30代に響いていました。

池ノ辺

うん、全方位的に攻めているんですね。

西澤

そういうことです。

(文:金原由佳 / 写真:岡本英理)


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映画『スウィート17モンスター』

共感率100%!こじらせたまま大人になったすべての人に捧ぐ21世紀の青春映画の傑作誕生! 誰もが”あの頃”のリアルな痛さを思い出して悶絶&涙する人続出。”めったに出会えない宝物”のような青春映画だと全米No.1批評家サイトロッテントマト95%絶賛。

主人公ネイディーン役は、『トゥルー・グリッド』で14歳のときにオスカーにノミネートされ、歌手としても人気のヘイリー・スタインフェルド。自己愛と自己嫌悪の狭間で揺れる等身大の17歳像を演じ、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネート。監督は、ウエス・アンダーソンを発掘した名プロデューサーが抜擢したケリー・フレモン・クレイグ。自身の脚本を初監督し、NY映画批評家協会賞第一回作品賞を受賞するなど、本作は、賞レース4受賞、18ノミネートの快挙を達成。 教師役には個性派俳優ウディ・ハレルソン、母親役に『クローザー』のキーラ・セジウィック、兄ダリアン役に『glee/グリー』シリーズのブレイク・ジェナーが、主人公に寄り添い彼女を見守る「大人になりきれない大人」たちを見事に演じている。親、兄妹、友人、そして‟あの頃の自分”目線で共感する人も多いはず。

映画 『スウィ―ト17モンスター』公開中

公式サイト http://www.sweet17monster.com/ 

公式Facebook https://www.facebook.com/Sweet17MonsterJP

公式Twitter https://twitter.com/Sweet17Monster

PROFILE

西澤彰弘(にしざわ・あきひろ)

東京テアトル株式会社 映像事業部 編成部 部長 1969年8月25日、おとめ座、A型。大学卒業後、1992年東京テアトル入社。 銀座テアトルシネマ、シネヴィヴァン六本木、シネセゾン渋谷、テアトルタイムズスクエアで劇場勤務。 2004年~番組編成担当。(ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、テアトル新宿、シネリーブル池袋、テアトル梅田、シネリーブル梅田、シネリーブル神戸、キネカ大森、新所沢レッツシネパーク、現在9サイト)

池ノ辺直子

映像ディレクター。株式会社バカ・ザ・バッカ代表取締役社長
これまでに手がけた予告篇は、『ボディーガード』『フォレスト・ガンプ』『バック・トゥ・ザ・フューチャー シリーズ』『マディソン郡の橋』『トップガン』『羊たちの沈黙』『博士と彼女のセオリー』『シェイプ・オブ・ウォーター』『ノマドランド』『ザ・メニュー』『哀れなるものたち』ほか1100本以上。
著書に「映画は予告篇が面白い」(光文社刊)がある。 WOWOWプラス審議委員、 予告編上映カフェ「 Café WASUGAZEN」も運営もしている。
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