Feb 13, 2020 interview

現場では"全体のムード"を感じることを大事に―松田龍平に聞く『影裏』の裏側

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忘れられない祖母からの言葉

──今野は日浅と出会ったことで釣りが好きになるなど、さまざまな影響を受けますが、松田さんが大きな影響を受けたと思う人はいますか?

周りにいるいろんな方から影響を受けているんじゃないかなと思います。現場での話になりますが、自分の気持ちをどこに置いて何を見るか、自分がいまどこにいて、目の前にいる人はどこにいるのかということを感じながら生きていたら、自然と影響を受けざるをえないというか。そういう意味では、監督やスタッフさんも含めて、いろんな人から影響を受けていると言えると思いますね。

──これまでいろんな方とお仕事されていますが、そういった方々から言われた言葉で大事にしているものはありますか?

昔、祖母に「嘘は絶対についたらダメ!」と言われたことがあって。でもその時は、僕はまだ子どもだったから「ついていい嘘もあるでしょ?」と言い返したんです。子どもながらに“相手を傷つけないための嘘”があることを知っていたから言ったんですけど。それでも祖母は「絶対に嘘はダメ」と言ってましたね。とても印象に残っていて、その言葉はいまでもたまに思い出しますね。

取材・文/奥村百恵
撮影/三橋優美子

プロフィール
松田龍平(まつだ・りゅうへい)

1983年生まれ、東京都出身。『御法度』(99年)で新人賞を総なめし、『青い春』(02年)で注目を浴びる。『舟を編む』(13年)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめ多くの賞を受賞。主な出演作に『劔岳 点の記』(09年)、『まほろ駅前多田便利軒』シリーズ(11・13・14年)、『北のカナリアたち』(12年)、『探偵はBARにいる』シリーズ(11・13・17年)、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』(15年)、『モヒカン故郷に帰る』『ぼくのおじさん』(16年)、『散歩する侵略者』(17年)、『羊の木』『泣き虫しょったんの奇跡』(18年)など。本作で、第2回海南島国際映画祭・最優秀俳優賞を受賞。

公開情報
『影裏』

今野(綾野剛)は、転勤で移り住んだ岩手で日浅(松田龍平)に出会う。慣れない地でただ一人心を許せる存在の日浅だったが、ある日、突然姿を消してしまう。日浅を探し始めた今野は、彼の父に捜索願を出すことを頼むが、なぜか断られてしまう。そして見えてきたのは、これまで自分が見てきた彼とはまったく違う別の顔。ともに時を過ごしたあの男の“本当”とは――?
原作:沼田真佑『影裏』(文春文庫)
監督:大友啓史
脚本:澤井香織
出演:綾野剛 筒井真理子 中村倫也 平埜生成 / 國村隼 / 永島暎子 安田顕 松田龍平
音楽:大友良英
配給:ソニー・ミュージックエンタテインメント
配給協力:アニプレックス
2020年2月14日(金)公開
©2020「影裏」製作委員会
公式サイト:https://eiri-movie.com

書籍情報
『影裏』沼田真佑/文春文庫
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