Aug 13, 2019 interview

矢口史靖、日本でミュージカル映画を作る難しさ&『ダンスウィズミー』完成までの苦労を明かす

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特撮好きの矢口監督、10代のころの愛読誌

――矢口監督の愛読書を教えてください。矢口監督は漫画家ばりの絵コンテを描くことで知られていますが…。

漫画はほとんど読まないんです。自分で漫画雑誌などを買ったこともないですね。友達が持っていたのを借りて読んだりはしましたが。愛読書…、何だろう。雑誌でもいいですか? 10代のころはSF映画雑誌『スターログ』を熱心に読んでいました。特撮映画がとにかく大好きだったんです。『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(81年)でゲシュタボのエージェントの顔が溶けるシーンを見開きで解説してあり、目に焼き付けるようにして読んでいました。『ダンスウィズミー』には特撮シーンはありませんが、『ハッピーフライト』(08年)は僕の特撮好きが高じた作品ですね。

――毎月、発売日を楽しみに定期購読していたわけですね。

いえ、お金がなかったので、いつも本屋さんで立ち読みしていました。その後、廃刊になったみたいなので、ちょっと申し訳なかったですね。

――最後にもう1つ、矢口監督のこだわりについて。毎回のように矢口監督作品には、登場人物たちが嘔吐したり、お腹をくだすシーンがあります。矢口監督の深層心理の顕れなのでしょうか?

必ずと言っていいほど、嘔吐シーンを撮ってしまうんです。自分でも理由はよく分かりません。なぜでしょうか。でも、今回は主人公の運命を左右する重要な嘔吐になっています。会心の嘔吐シーンが撮れたことに、とても満足しています(笑)。

取材・文/長野辰次
撮影/名児耶 洋

プロフィール
矢口史靖(やぐち・しのぶ)

1967年、神奈川県生まれ。『裸足のピクニック』(93年)で長編デビュー。実話を題材にした『ウォーターボーイズ』(01年)、『スウィングガールズ』(04年)が大ヒット。三浦しをん原作の『WOOD JOB!~神去なあなあ日常~』(14年)をのぞき、『ひみつの花園』(97年)、『ハッピーフライト』(08年)、『サバイバルファミリー』(17年)などオリジナル脚本によるコメディ映画を次々と生み出している。

公開情報
『ダンスウィズミー』

子どものころから何よりミュージカルが嫌いな静香。催眠術のせいで、突然、音楽が聞こえるたびに歌い踊り出すカラダになってしまった! ところかまわず歌い踊るせいで日常がメチャメチャに! 術を解くため日本中を奔走するが、裏がありそうな5人のクセ者たちと、さらなるトラブルが!
恋も仕事も失った静香を待つ、ハチャメチャな運命とは? 果たして静香は無事に元のカラダに戻れるのか!? 旅の終わりに彼女が見つけた大切なものとは?
原作・脚本・監督:矢口史靖
出演:三吉彩花 やしろ優 chay 三浦貴大・ムロツヨシ 宝田明
配給:ワーナー・ブラザース映画
2019年8月16日(金)公開
©2019「ダンスウィズミー」製作委員会
公式サイト:dancewithme.jp

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