Apr 10, 2021 interview

高杉真宙が語る、出演作の映画『バイプレイヤーズ』の撮影の思い出と役者業について

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2017年にスタートしたドラマ「バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜」は、その年のATP賞ドラマ部門優秀賞、東京ドラマアウォード2017作品賞<連続ドラマ部門>優秀賞受賞など一大旋風を巻き起こしました。日本を代表する名脇役(バイプレイヤー)達が実名で役を演じ、シーズン2、シーズン3と続く度に名優だけでなく人気俳優も登場し、話題を呼びました。そんな中、バイプレメンバーの一人、大杉漣さんがシリーズ途中で急逝。遂に映画化された『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』では、大杉漣さんへの想いを込めたシーンも導入。そんな先輩俳優たちと共にドラマと映画に出演した高杉真宙さんから撮影での思い出や「役者業」についてお話を伺います。

高杉真宙が語る、出演作の映画『バイプレイヤーズ』の撮影の思い出と役者業について




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――この映画で元祖バイプレイヤーズと言えば、田口トモロヲさん、松重豊さん、光石研さん、遠藤憲一さんの4人ですが、名優たちとお仕事をご一緒されて、何か刺激を受けられましたか。

ご一緒するシーンは少なかったのですが“先輩方がこんなにやっているのに、僕らが何もしない訳にはいかない”と思うくらい、皆さん色々なことをされるので、沢山の刺激がありました。

僕は松重さん以外のお三方とは以前お仕事をご一緒したことがあるのですが、今回の現場ほど皆さんのキャラクターが見える現場はないと思っています(笑)

でもやっぱり、渋くてカッコイイのは変らないんです。皆さんそれぞれのお茶目さがあって、改めて“カッコイイな。こういうカッコイイ先輩になりたい!”と思いました。

――チャーミングですよね。

チャーミングです。

高杉真宙が語る、出演作の映画『バイプレイヤーズ』の撮影の思い出と役者業について

――映画には、他にも多くの俳優がドラマを撮っているという設定で溢れていますが、どんな現場だったのですか。

それぞれがそれぞれで楽しんでいる、そんな感じがありました(笑)

それが一つの盛り上がりになって、撮影になっていくという感じがしていました。映画撮影をしているのですが、ある意味ドキュメントを撮っているような感覚もあって、不思議な感じでした。

――「映画の中でドラマを作っていく」みたいな作品ですよね。それぞれのチームごとに皆さんが楽しまれているように感じていましたが、誰かとお喋りされましたか。

沢山の方とお喋りをしました。今回の作品で初めて西村(まさ彦)さんとお話をしたのですが、最初凄くビクビクしながらお話をしていたんです。でも大先輩なのに色々な方に気を使っている姿を見ていて“自分ももっと何かしなければいけないんじゃないか”と思いました。でも何も出来なくて戸惑っていました(笑)

――私はこの映画を観ながら役者さん一人一人の個性が、作品に色付けされていくと感じていました。ただ役を演じているだけでなく、本人の魅力もプラスされていると。高杉さんはどう思われますか。

今回に関しては、本人役だから特にそうだと思います。台本に書いてあることはもちろん、その上で色付けされていくのは本人だからこそで、余計にその魅力が伝わってくる。そのプラスされたものがより強大だから、魅力をヒシヒシと感じるのだと思います。だから“ドキュメント風に見えるのかな”と思っていました。

高杉真宙が語る、出演作の映画『バイプレイヤーズ』の撮影の思い出と役者業について

――ご自身が意識したことや、松居大悟監督から何か言われたことはありましたか。

監督からは「負けないで」と言われました(笑)。皆さんが強いので「負けないで」と監督から言われたことを覚えています。

僕が意識したことは出来るだけ形にハメないようにしようということ。“こんな風にしよう、あんな風にしようとかは、この現場では無理だ”と感じて、改めて柔軟さを問われる現場だと思いました。自分の演技に対して相手がどんな風に返してくるのかが全くわからないからそれに対して答える、全部受け止められるような柔軟さが必要だと思ったので形にハメない、あまり緊張しないようにしていました。

――役所広司さん、天海祐希さん、濱田岳さん、柄本時生さん始め、錚々たる先輩揃いで緊張しますよね。

ガチガチに緊張しながら現場に入りました(笑)でもガチガチに緊張したのは最初だけで、後は凄くリラックスして出来たと思います。

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