Nov 20, 2020 interview

立ち姿から役の性格を物語る俳優、浅香航大が出演作『滑走路』への思いを語る

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32歳で命を経ち、デビュー作が遺作となった歌人・萩原慎一郎さんの『歌集 滑走路』。この歌集をモチーフとしてオリジナルストーリーを生み出した大庭功睦監督の『滑走路』には、主に3人の登場人物を軸に物語が進んでいきます。主演の水川あさみさん演じる子供を持つことを考える切り絵作家、寄川歌太さん演じるいじめの標的になってしまう中学生、そして浅香航大さん演じる厚生労働省で激務に追われる鷹野。過去のトラウマに目を向けることになる難役にどう挑んだのか、作品への思いを浅香航大さんに伺いました。

再生ボタンを押すと浅香航大さんのトークがお楽しみいただけます

――出来上がった作品の感想を教えて下さい。

純粋に“いい映画を観た”と思いました。作品を撮っている時から大庭監督が「抜けのいい映画にしたい」とずっと仰っていたんです。映画を観終わった後に落ち込むのではなく、それぞれが前を向いている、キャラクター達も前を向いて進んでいく、そういう抜けのいい映画にしたいと。それを聞いた時はテーマがそれなりに重いので半信半疑だったんです。でも完成した作品を観たら確かに抜けが良くて、主題歌も凄くマッチしていて良かったんです。画もいいですし、美しいものに触れたような感覚がありました。

――厚生労働省に勤める鷹野を演じる上で準備されたことはありますか。

正直、厚生労働省をフォーカスして役作りをした訳ではないんです。ただ置かれた状況の中で必死に生きる人、八方塞がりの感じというか、そういった感覚を常に持っているような人物を想像して演じていました。だから感情的にとても難しかったです。映画の中で「困っている人や苦しんでいる人を助けるのがあなたの仕事でしょ」と凄く響く台詞を言われるんですが、そういう仕事に就いている人があんなにも激務で辛い、それこそ社会問題を描いている気がしました。

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――日本では日常の中にある根深い問題“いじめ”をメジャー映画で正面から描いている作品がまだ少ないと思います。今回、この作品に参加してみてどう思いましたか。

こういった作品に携わる上では一人の人間として、“いじめ”というテーマと向き合うことになるんですけれど、一個人として“何が出来るんだろう”と考えると一人の人間として自分があまりにも小さいことを痛感しました。

この作品もそうですが、今コロナ禍の中で経験したことも相まって本当に小さな人間だけど、やっぱりエンターテインメントに救われている自分が居たんです。自分に出来る事は俳優として作品を通して、より多くの人に知ってもらったり、何かを伝えたり、心を動かして感じてもらうことなんじゃないかと。俳優という仕事にもっと誇りを持って丁寧に大切にしていかないといけないと感じています。

正直、厚生労働省をフォーカスして役作りをした訳ではないんです。ただ置かれた状況の中で必死に生きる人、八方塞がりの感じというか、そういった感覚を常に持っているような人物を想像して演じていました。だから感情的にとても難しかったです。映画の中で「困っている人や苦しんでいる人を助けるのがあなたの仕事でしょ」と凄く響く台詞を言われるんですが、そういう仕事に就いている人があんなにも激務で辛い、それこそ社会問題を描いている気がしました。

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