Oct 02, 2020 interview

上白石萌音が語る、世代を超えて楽しめる『トロールズ ミュージック★パワー』の魅力と音楽の力

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――英語バージョンも日本語バージョンも歌えるということですね。

歌えます(笑)今回の映画で、(シンディ・ローパーの「Girls Just Wanna Have Fun」)英語バージョンでの「ガールズ」の歌詞を「トロールズ」に変更したのは天才だと思いました。本当に何て可愛らしい、茶目っ気のあるダジャレなんだろうって。 

――あの歌は難しいと思いました。ちょっと字余りじゃないですか?

そうですね。でも歌っていてとても楽しかったです。

――楽しさが伝わってくる映画でした。この映画はポップ、テクノ、クラシック、カントリー、ファンク、ロックという6つの音楽種族のトロールが登場します。上白石さん自身はどの種族に当てはまると思いますか?

カントリーです。あの哀愁、一番落ち着きます。私はそんなに“ハッピー!”って人間ではないので・・・皆でしんみりと暮らしているのが合うかなと(笑)

――そうなんですね!カントリーは聞きますか?

カントリー、好きですね。それこそ初期のテイラー・スウィフトさんとか大好きで、中高生の時とかよく聞いていました。映画で言うなら、テイラーはカントリーからポップに引っ越していますね(笑)

――気分が上がる時に聞く曲はありますか?

スピッツさんです!スピッツの好きな曲だけを詰め込んでいる自家製プレイリストがあって、それを無限ループで聞いています。それを聞いていると気分が上がります。特に夏はスピッツさん(笑)、そしてaikoさん。ちょっと切ない、憂いのある感じが好きです。

――映画を最初に観た時、凄くハッピーで可愛いなって思いながら、実は領土の占領など、様々なメッセージが潜んでいると思いました。上白石さんがこの映画から受け取ったメッセージを教えて下さい。

最初に観たのが英語バージョンだったんです。私は最後に歌われる「Just Sing」の歌詞が凄く好きで、“全部忘れて歌いなよ”って歌詞を自粛期間中に聞いて“はぁ~”ってなって“そうだそうだ、今観られて良かった”って思ったんです。全米で映画公開を予定していた時期もコロナが流行したタイミングだったので、一部劇場とVOD配信されたんです。どれだけこの歌詞に救われただろうって思って“今、私たちに足りていないものは歌、歌うことだよ”っていうその曲が凄く響いて、シンプルだけどそこに音楽の持つ力、まさにミュージックパワーがあるんだなって感じました。音楽プロデューサーの総括役も務めたジャスティン・ティンバーレイクさんが言いたかったことが全部、最後の曲に詰まっていると思います。 

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――配信でありながら全米で大ヒットを記録した本作を観た時、大ヒットの理由を理解しました。上白石さんが思う“エンターテイメントの力”とはどんなものですか?

力があるエンタメって巻き込んじゃいますよね。広範囲に広がるのが必ずしも良いことだという訳ではありませんが、やっぱりその範囲が広かれ狭かれ台風みたいに皆を連れて行っちゃう、そして引き寄せちゃう無条件な力があるのかなって、そういった作品はずっと残る作品だと思っています。不要不急といって、舞台が無くなったり、映画館もCLOSEされたりするけど…不急かもしれないけど不要ではないのかなって、やっぱり必要だよねって思います。

――上白石さんは、女優、歌手、声優と様々な顔を持っていますが、今後、どんなエンターテイナーになっていきたいと考えていますか?

その辺に居そうな人であり続けたいと思っています。やっぱり作品ってフィクションな訳で“いやいや、そんなことは起きないだろう”ってことが起こってしまうのがエンタメだと思うんですけど、演じている人がその辺に居そうな人だったら“あるかもしれない”って思ってギュって距離が縮まったりするじゃないですか。そういうことが出来る人になりたいなって(笑)あとはお客さんより、誰よりもその作品を愛して楽しんで演じようという気持ちではいます。

――最後に、この作品を好きな理由を教えて下さい。

映画を観終わった時に心の色彩が凄くハッキリする感覚があって、ハッピーになっただけじゃなく、悲しいな、切ないなって感情もくっきりと色を持ったような感じがして…映画自体がとてもカラフルなのでそれに影響されたのかもしれません(笑)楽しいことは楽しい、悲しいことは悲しいってちゃんと言えるトロールたちの話なので、トロールたちのピュアさ、素直さはやっぱりいいなって思いました。そこが好きなところです。

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主演デビュー作『舞妓はレディ』で、見事な歌声と踊りを披露し、アカデミー賞新人俳優賞を受賞した上白石萌音さん。演技はもちろん、その声を見事に活かし、声優、歌手としても活躍する彼女にとって才能を存分に披露する事になった『トロールズ ミュージック★パワー』。英語と日本語で歌詞の持つ意味やメロディの流れを感じながら自分の歌にしていく独自のトレーニング法が実らせた「Trolls Wanna Have Good Times」のパフォーマンスは圧巻ですよ。

文 / 写真・伊藤さとり

作品情報
トロールズ ミュージック★パワー

リームワークス・アニメーションが「ボス・ベイビー」に続く大人気キャラクターとして世に送り出した「トロールズ」。海外ではテレビシリーズや劇場版で全米を始め世界的に大ヒットし、全世界の女子たちから大人気のキャラクターです。その魅力は、フェルト生地のような質感とふわふわヘアーが特徴のカラフルすぎる超・個性派なキャラ達とその世界観。主人公のピンクヘアーのポピーは元気いっぱいなポップ族のクィーン。歌って、踊って、ハグ大好き!ポピーと仲間達のハッピーな毎日がノリノリの音楽と一緒にスクリーンいっぱいに広がります! 
監督:ウォルト・ドーン  
エグゼクティブ・ミュージック・プロデューサー:ジャスティン・ティンバーレイク
声の出演:アナ・ケンドリック、ジャスティン・ティンバーレイク
吹き替えキャスト:上白石萌音、ウエンツ瑛士、仲里依紗、宮野真守 ほか
配給:東宝東和、ギャガ 
A UNIVERSAL PICTURE ©2020 DREAMWORKS ANIMATION LLC.ALL RIGHTS RESERVED.

公開中

公式サイト:https://gaga.ne.jp/trolls/

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伊藤 さとり

映画パーソナリティ
年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。ハリウッドスターから日本の演技派俳優まで、記者会見や舞台挨拶MCも担当。 全国のTSUTAYA店内で流れるwave−C3「シネマmag」DJであり、自身が企画の映画番組、俳優や監督を招いての対談番組を多数持つ。また映画界、スターに詳しいこと、映画を心理的に定評があり、NTV「ZIP!」映画紹介枠、CX「めざまし土曜日」映画紹介枠 に解説で呼ばれることも多々。TOKYO-FM、JFN、TBSラジオの映画コーナー、映画番組特番DJ。雑誌「ブルータス」「Pen」「anan」「AERA」にて映画寄稿日刊スポーツ映画大賞審査員、日本映画プロフェッショナル大賞審査員。心理カウンセリングも学んだことから「ぴあ」などで恋愛心理分析や映画心理テストも作成。著書「2分で距離を知事メル魔法の話術」(ワニブックス)。
伊藤さとり公式HP: https://itosatori.net

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