Jul 11, 2020 interview

『二人ノ世界』W主演 永瀬正敏×土居志央梨はヒーローものやSF映画に興味あり!?

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―― 土居さんは、何故、役者になろうと思ったのですか?

土居:私は18歳までクラシックバレエをやっていたのですが、それが燃え尽き症候群のような状態になっていて、違う世界を見てみたいという気持ちが大きくなった時に“大学に行って、キャンパスライフを送ってみたいな”って(笑)それに気付いたのがギリギリで高校3年生の夏ぐらいだったんです。

そこからこれから行ける大学を探した時にお芝居の学科があって、映画も作ったりしている大学があって“お芝居だったらバレエに通じるものもあるし、自分にも出来るかもしれない”って軽い気持ちで入ったんです。特に熱い気持ちがあって、志したわけではなかったんです。ただやり出すと楽しくて“これをずっとやりたい”ってすぐ思いました。

―― 改めてお互いに伝えたいことはありますか?

永瀬:流されずに大事に続けること。土居さんは、貴重な女優さんだと思うので、自分が“これだ ! ”と思った作品に出演し続けて欲しいです。衣装を身にまとわなくても表現として必要だと思ったら堂々と演じられる女優さんって、僕らの若い頃は先輩方に非常に多かったんです。

最近はそういう女優さんはあまりいらっしゃらないし。もちろんそれだけが表現ではないですが、土居さんの“演じるんだ ! そこに生きるんだ ! ”という思いは当時から僕は受け取っていたので、その意志を貫いて、演じ続けて行って欲しいです。

土居:永瀬さんには“ありがとうございます”の一言しかありません。永瀬さんがいなかったらこの映画はどうなっていたんだろうと思うし、お芝居も映画のことも知らない状態でとにかく無我夢中で演じていた私を寛容な心で、かつ正面から受け止めて下さいました。

今思えば思うほど容易に出来る事ではないと思うんです。もし私が逆の立場で大学生を相手にお芝居をするとなった時に、その心になれるのか?と大人になればなるほど思うので、本当に感謝ですし、永瀬さんのおかげです。

―― 思い出に残っている撮影シーンを教えて下さい。

永瀬:ラストシーンは印象に残っています。あのシーンは、監督も含めて土居さんと3人でディスカッションして出来上がったシーンです。皆の力、学生たちスタッフも含めてですけど凄く印象に残っています。

あとは、撮影時は立ち合っていないんですけど、土居さんの踏切近くの雨の中のシーンでの色々な思いを抱えた顔(表情)は、絶品でした。あえていうとその二つです。

土居:全てのシーンを鮮明に覚えていて、撮影していた時の感覚とかも…。実は、脚本上と違ったシーンがあるんです。脚本を読んでいる段階では何の疑問も持たなかったんですけど、実際に永瀬さんと会ってお芝居をすると何か違和感のようなものを感じました。

それは、中盤のお祭りから帰って来た後のシーンなんですけれど、脚本上はいつものようにぶつかり合う二人なんです。お互いに強く相手に向かって言葉を発する予定というか。わりと順を追って撮影をしていったのですが、そのシーンになったら、どうしても私は強く言えなくなってしまったんです。

あまりにも俊作さんの気持ちが理解出来てしまい、心が近くなって来ているから怒れなかったんです。考え込んでしまった私に永瀬さんが“皆で話しますか”って時間をとってくれて、監督とキャストで“もっといいシーンになるような気がするから、アイディアないかな”って台詞を出し合ったり、話し合ったりした結果が完成した映画の形になったんです。

ちょっと寄り添う、距離がまた近くなるシーンに出来るんじゃないかっていう希望があって、そういう話し合うきっかけとか、私の様子に気づいて下さって、“志央梨ちゃんがそうやって思うということは、きっと何かきっかけになるような、凄く良いシーンになるはずだから、ちゃんと時間を取って話し合っていいと思うよ。納得いくまで話し合って、皆で良いシーンにしよう“って言って下さったんです。

そういうのは忘れられないですね。