Dec 23, 2022 interview

中川大志インタビュー ぶっ飛んでいるキャラクターを演じる“意外性”にチャレンジした『ブラックナイトパレード』

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―― 今年(2022年)、中川さんは大河ドラマ『鎌倉の13人』、映画、音楽劇『歌妖曲~中川大志丞変化~』と怒濤の一年だったと思います。演じるキャラクターも個性的でしたが、どんな一年でしたか。

実は並行して撮影した作品も多かったんです。『ブラックナイトパレード』は大河ドラマ『鎌倉の13人』と並行して撮影した作品でした。そういう意味では、全然毛色の違う役を切り替えながら演じていく時期が結構ありました。大変でしたけど発見もありました。

それはなにかというと、同時にいくつかの現場を掛け持ちしていると、ひとつの現場で気付いたこと、得たことを直ぐに別の現場で試すことが出来るんです。今年は特に並行した現場が多かったので一方の現場で得たことが次の現場で自信になったりもしました。共演者の方々の演技の仕方なども勉強になり、別の現場で僕自身が試してみたいとも思ったりもしました。全然違う役柄でしたが、インプットしてアウトプットするように、どちらの現場でもいい影響を及ぼせる感じでした。そして自分自身を鍛え上げることにもなりましたね。

―― 役の引き出しを沢山見つけられた一年だったんですね。今年の自分を一言で例えるとどんな言葉が浮かびますか。

難しい質問ですね、何だろう‥‥。やっていることはいつも通りで変わらないんです。大河ドラマ『鎌倉の13人』に出演したこともそうですが、作品をきっかけに新たに僕のことを知って下さり、応援して下さる方々の声をよく聞くようになりました。大きな一年になったと思います。今年は“チャレンジ”をさせて頂けるような役柄が多かった年です。

―― 来年、挑戦したい事はありますか。

演じることに限らず、物を作ることが好きなんです。実はこの前、監督に挑戦させて頂いたんです。公開は来年になりますが『アクターズ・ショート・フィルム3』の中の短編映画『いつまで』という作品です。キャスティングもそうですし、企画も自分で書いて、本作りは兼ねてから一緒にやりたいと思っていた脚本家さんにお願いして。

色々な角度から物を作ることにも興味があるので、俳優部としての立ち位置はもちろんですが、来年はエンターテイメントを作るということに多面的に関わっていけたらと思っています。基本的には自分がワクワク出来ることを見つけて、それを積極的にやっていきたいですね。

取材・文 / 伊藤さとり
写真 / 藤本礼奈

作品情報
映画『ブラックナイトパレード』

これは、本当のクリスマスの話。良い子にはもちろん、悪い子のところにもサンタクロースはやってくる―誰も見たことの無い、黒い服のサンタクロースが‥‥。【受験失敗・就活失敗・彼女無し】コンビニ・ポーソン練間北口店で3年間アルバイトをしている冴えない男・日野三春。世間がクリスマスムード一色で盛り上がる中、突如、黒いサンタ服を着た男に無理やり連れ去られてしまう。目覚めるとそこは、なんと北極。そして三春が働くことになった会社は、「サンタクロースハウス」。強すぎる個性の同僚たちと共に、世界中の子供たちにプレゼントを配るという超激務の“ブラックサンタ”として働き始めるが、この会社にはある秘密があった‥‥。

監督:福田雄一

原作:中村光「ブラックナイトパレード」(集英社「ウルトラジャンプ」「デジタルマーガレット」連載/コミックス1-7巻発売中)

出演:吉沢亮、橋本環奈、中川大志、渡邊圭祐、若月佑美、藤井美菜 / 山田裕貴、佐藤二朗、玉木宏

配給:東宝

©︎2022「ブラックナイトパレード」製作委員会 ©︎中村光/集英社

公開中

公式サイト bnp-movie.jp