Mar 04, 2018 interview

知念侑李、主演映画『坂道のアポロン』に込めた想い、自身の“青春”であるジャニーズ愛を語る

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昭和の長崎・佐世保を舞台に、ジャズを通して紡がれる友情とほろ苦い恋愛を描いた小玉ユキ原作の人気コミック「坂道のアポロン」。世代、性別を問わず心震わせる今作の実写版で、主人公・西見薫を演じたのは知念侑李(Hey! Say! JUMP)。ピアノの猛練習を積んで撮影に臨んだという彼に、圧巻のセッションシーンについてはもちろん、共演した中川大志や小松菜奈とのエピソード、さらに「メンバーからは、ただただ甘やかされていて、可愛がられている」というHey! Say! JUMPのメンバーとの話などを、たっぷりと話してもらった。

 

“体当たりで楽しみながら”演じた薫の魅力、メンバーから貰った言葉

 

──『坂道のアポロン』の原作コミックはご存知でしたか?

アニメ版も人気だったので知っていました。だからこそ、最初にオファーをいただいた時は、「僕が演じて大丈夫かな」と少しプレッシャーを感じていたんです。その後に原作を読ませていただいたんですが、僕が想像していた、甘い恋愛が描かれた少女漫画とは全く違って、男性の僕でも共感できるような作品で驚いたんです。改めて、少女漫画の幅の広さを教えてもらいました。

──原作を読んで、主人公の薫を演じるために、何か準備はされましたか?

薫は、(中川)大志が演じる千太郎に惹かれながらも、反発する気持ちをエネルギーにしてぶつかっていくんです。だから現場では、大志とぶつかり合いながらお芝居をした時に感じることが、何よりも大事だと思っていたんです。なので、台本だけ頭に叩き込んで、現場では体当たりで楽しみながら演じていきました。

 

 

──撮影に入る前、三木(孝浩)監督からお手紙をもらったそうですね。

はい。手紙には、「この作品に出演したことで、俳優として、男として、人として、一皮むけてほしい」、「ピアノなど難しいことに挑戦してもらうからこそ、浅田真央選手がやりきった時に見せるような表情を出してもらえたら嬉しい」と書いてありました。

──それはクリアできましたか?

自分ではわからないですが、メンバーが試写を観に来てくれて、中でも中島(裕翔)がピアノの演奏シーンについて「あの表情は、本気でピアノに取り組んでいないと出せないよね」って言ってくれたので、クリアできたのかなと思っています。

──薫の魅力は、どんなところにあると思いますか?

薫は、千太郎に嫉妬したり、挑発に乗ってムキになったりするんです。そういうところはすごく魅力的でしたね。観る人によっては子供っぽく見られてしまいがちですが、ちょっとのきっかけで熱くなれる性格って、すごくいいなと思うんです。

──知念さんご自身は衝動的にはならないタイプですか?

ならないですね。基本的に面倒くさがりなんです(笑)。それに、いつもはメンバーに甘やかされているので、常に与えられている方が多いんです。

──(笑)。そこは断言できるんですね。

はい、甘やかされています(笑)。でも、自分から探しに行くよりも与えられることが多いって、それはそれで困るんです…(笑)。欲がなくなっちゃうんですよ。よくインタビューなどで、興味のあることや趣味を聞かれるんですが、全く思い付かないんです。いろんな方が僕のことを掘り下げようとしてくださるんですけど、本当に何もないんですよ(笑)! それが最近の大きな悩みなんです。今は、夢中になれるものを探している最中です。