Mar 16, 2017 interview

プロであるために必要なことは? 神木隆之介×ぼくのりりっくのぼうよみ対談

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プロフェッショナルであるということとは?

 

──おふたりにとって“プロフェッショナルであること”とは、どういうことですか?

神木 わからないですが、自分勝手じゃないこと、でしょうか。僕らの仕事って、状況に合わせて臨機応変にやらないといけないことが多くて。監督から自分が今何を求められているのかを瞬時に把握して、すぐに対応できないといけなくて、そこで“いや、俺はこうだから”と押し通す身勝手さはあってはいけないな、と。自己中心的なことをするのは、プロではないと思います。

 

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ぼくりり 僕はまだまだ新参者の極みなんであれこれ語れる立場じゃないですけど、僕のような自称アーティストと役者さんとの違いって、そこなのかなって思いました。僕らは自分勝手さこそが大事で、そこをいかに加工して、良いものにして、みんなが消費できる良いものにして届けるのが仕事だから、どちらかっていうと監督寄りの視点なんですかね。

神木 そうだね、何かを作る人の物の見方だと思う。

ぼくりり そういう人こそわがままを言いまくらないといけないんだろうなって。例えば監督に、全部お任せしますって言われることってあるんですか?

神木 あるにはあるけど、僕らが自由に演じた芝居を見て、こっちの方がいいね、というような指示をもらうことはあるかな。

ぼくりり やっぱりこだわりが強い方がいいんですね。

神木 作る人は、指針をしっかり持っていてもらわないとブレも生じるしね。作品は監督のものであって、役柄に対して自分で準備してこんな感じで作り上げてきたのですが、どうですか?と提示するのがリハーサル。それに対して出てきたオーダーに答えて組み立てていくので、臨機応変に対応できる柔軟性がないと難しいのではないかな、って。

ぼくりり なるほど、じゃあ僕のスタンスは間違っていないってことですね。勉強になります。

 

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