Jun 30, 2019 column

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の壮大な主題&原作のミステリオの正体とは?

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怒涛のアクション、ミステリオの存在感

もちろんMCU最大の見どころポイントであるアクションも素晴らしい。別宇宙の地球からやってきたという、本作の敵となる“エレメンタルズ”は、名前の通り、火、土、風、水の四大元素の力を持った巨大なヴィラン。サンドマン、ハイドロマンなど原作コミックでも似たような能力を持ったキャラはいるものの、能力や造形は完全オリジナル。コミックスファンも未だ見ぬ存在である彼らがどう大暴れするのか?

ラスト、全要素が加わったエレメンタルズによる、ロンドンブリッジ大破壊劇と、スパイディーによる華麗な空中戦はぜひ3Dで体感してほしい(筆者は2Dで拝見。これほど悔やんだことはない)。

そして本作を語る上で最も重要な存在が、初登場となる謎のニューヒーロー、ミステリオ/クエンティン・ベックだ。

『エンドゲーム』でのサノス軍との戦いで宇宙に歪みが生じたことで、別宇宙の地球からやってきたというミステリオ。アイアンマン、ヴィジョン、ドクター・ストレンジのスーツをベースにデザインされたというヒロイックな衣装を身にまとい、空を飛びながら手から発するビームで戦う姿は、スーツのデザインの元となったヒーローたちの姿を彷彿とさせる。

ミステリオを演じるのは、面長ハンサムガイのジェイク・ギレンホール。『FFH』では立派な髭も蓄え、劇中でトニーがピーターに遺したサングラスをかけた時の顔は、トニー(と、ロバート・ダウニー・Jr.)に瓜二つ。その顔を見た瞬間、ピーターがハッ! とする場面も。

しかも、ジェイクは『スパイダーマン2』(04年)撮影前にピーター役のトビー・マグワイアがケガにより続投困難の報道がなされた際、代役候補として推挙された経緯がある。晴れて本作で約15年越しの『スパイダーマン』ファミリー入りを果たすというドラマも含めて、まさに最高の適役と言える。

自らの行動をもってヒーローとしての姿を示し、傷つき悩むピーターに寄り添いながら諭す姿は、まさにトニーを失ったピーターにとっての新たな父であり指導者だ。

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