今後、ハリウッドで進化するジャパニーズコンテンツが急増
アメリカ版『パワーレンジャー』シリーズは、世界160カ国以上で放映され、人気を拡大していく。しかし日本でその事実を知っている人は少数派だった。過去にも『パワーレンジャー』の映画は2本製作されているが、日本では1本が劇場公開(それも、かなり小規模に)されただけで、大きな話題にはならず……。プロデューサーによると、初期のTVシリーズでファンになった子供たちが親の世代になった今こそ、決定版の映画を作るチャンスだったとのこと。それゆえ、今回の映画『パワーレンジャー』は渾身の決定版となったわけだ。
日本発信で世界的な支持を受ける作品といえば、宮崎駿アニメや『ゴジラ』などこれまでも数多くあったが、今年は、『攻殻機動隊』の映画化『ゴースト・イン・ザ・シェル』に、この『パワーレンジャー』と続き、加速度的なブームを感じさせる。今後も『AKIRA』、『聖闘士星矢』、『ポケットモンスター』(原題:『Detective Pikachu』)、『NARUTO -ナルト-』などがハリウッドで実写化の予定で、さらに勢いが増しそうなジャパニーズコンテンツ。われわれ日本人が日常的に夢中になっていた作品が、国境を超え、新たなスタイルで進化する。その過程を楽しめる機会が今後、どんどん増える状況は歓迎したい。『パワーレンジャー』も、ここまでの道のりを重ねながら向き合うことで、感慨もひとしおになることだろう。
文/斉藤博昭
映画『パワーレンジャー』
製作総指揮:アリソン・シェアマー、ブレント・オコナー
監督:ディーン・イズラライト
脚本:ジョン・ゲイティンズ、アシュリー・ミラー
音楽:ブライアン・タイラー
出演:デイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコット、RJサイラー、ベッキー・G、ルディ・リン、ビル・ヘイダー、ブライアン・クランストン、エリザベス・バンクス
吹替キャスト:勝地涼、広瀬アリス、杉田智和、水樹奈々、鈴木達央、沢城みゆき、山里亮太、古田新太
配給:東映
2017年7月15日(土)全国公開
(c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.
公式サイト: http://www.power-rangers.jp/
「秘密戦隊ゴレンジャー」
「恐竜戦隊ジュウレンジャースーパー戦隊超全集」
「手裏剣戦隊ニンニンジャー完全ずかん」