Feb 28, 2023 column

第26回:トム・クルーズが主役!? アカデミー賞ノミニーズ・ランチョンに出席したハリウッドスター、そして監督達

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スティーヴン・スピルバーグ監督に続け!アカデミー賞監督賞は誰の手に?

スピルバーグ監督は、知らない人はいないほど、アカデミー賞においても常連。監督として9回ノミネートされているなかで、今回『フェイブルマンズ』の脚本で初めてのノミネートとあって、喜びもひとしきり大きいようである。『E.T.』を監督したときから、両親の離婚に苦しんだ監督自身を反映したエリオット少年を主人公に、心温まるファンタジーを展開させた監督。

自伝映画となる『フェイブルマンズ』は主要7部門にノミネートされていて、主演女優にノミネートされたミシェル・ウィリアムズが演じたスピルバーグの実母は長年、ロサンゼルスでユダヤ系東欧料理のレストラン「The Milky Way」を経営していた。今では、その本人が来客に挨拶することはなくなったが、レストランは相変わらず人気で、L.A.ウエストサイド老舗の店として業界人にも愛されている。

今回のノミネーション内容を見て分かるようにスピルバーグ監督に対するハリウッド業界の支持は圧倒的に強い。今年は、アカデミー賞前哨戦で『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の子役だったキー・ホイ・クァンが、映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(以下、エブエブ)で助演男優賞有力候補になり、見事、俳優カムバックし。今夏6月30日公開予定の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の宣伝に合わせて、拍車がかかったことは間違いない。

スピルバーグ監督はさらに、オプラ・ウィンフリー、クインシー・ジョーンズとともに、『カラーパープル』のミュージカル版映画のプロデュースも手がけ、本年度末に公開予定。来年のアカデミー賞を狙う勢いである。女優ウーピー・ゴールドバーグの昇進作だったこの映画。監督はビヨンセと共同監督で有名な長編映像『ブラック・イズ・キング』のガーナ出身映画監督ブリッツ・バザウレ。ミュージカルの音楽は『グリーンブック』の作曲家クリス・バワーズが手がけるということで、黒人映画関係者の活躍が期待される作品である。

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