May 17, 2022 column

第11回:ハリウッド・イン・ニューヨーク

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女優サラ・ジェシカ・パーカーのファッショナブルな舞台「プラザ・スイート」

「セックス・アンド・ザ・シティ」でファッション・アイコンとしての顔をもつ女優サラ・ジェシカ・パーカー。彼女は毎年恒例の5月、第1月曜日に行われるメットガラでも常連。今年のテーマ「アメリカのファッション選集~建国の時代」でリンカーン大統領の妻、メアリーの黒人ドレスメーカー、エリザベス・ホブス・ケックリーに敬意を評し、白黒のストライプをあしらったドレスと艶やかなヘッドピースで登場した。

第11回:ハリウッド・イン・ニューヨーク
©Evan Agostini/Invision /AP

メトロポリタン美術館の寄付金が目的ではじまったこのメットガラ。現在では映画『プラダを着た悪魔』のモデルであったヴォーグ編集長のアナ・ウィンターが議長として君臨。今年のホストはTV人気シリーズ「ゴシップガール」のブレイク・ライブリーと映画『フリー・ガイ』のライアン・レイノルズ夫妻。映画やテレビとファッションの関係は深く、斬新で、豪華なシーンが繰り広げられるこのイベントは映画やテレビ、そしてソーシャルメディアとの相乗効果を図り、空前の大メディア・イベントとして進化している。

サラ・ジェシカ・パーカーの舞台「プラザ・スイート」でもそのファッションが注目されていて、衣装デザインを担当したベテラン、ジェーン・グリーンウッドがノミネートされている。この演劇はニール・サイモンの有名な戯曲で、NYプラザ・ホテル7階のスイートルームに宿泊するカップルが織りなすオムニバス形式の舞台。サラ・ジェシカ・パーカーの実の夫マシュー・ブロデリックが共演していて、2人の息の合った演技が期待できる。ブロデリックのブロードウェイの経歴は長く、主演した舞台「プロデューサーズ」はロングランが続き、映画化までされた大ヒット作。

第11回:ハリウッド・イン・ニューヨーク
「プラザ・スイート」 ©Joan Marcus

ニューヨークへのラブコールともいえたTVシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」のファンはサラ・ジェシカ・パーカーと同年齢層も多い。その50代前後の女性を対象に新しくスタートしたHBOシリーズのスピンオフ「AND JUST LIKE THAT… / セックス・アンド・ザ・シティ新章」はオリジナルほどではないが好評で、シリーズ2の配信が決定したそうだ。舞台、TVシリーズ、そして映画にファッションと、マルチな分野に挑戦していくスター達は、これからも躍進を続けていきそうである。

文 / 宮国訪香子

宮国訪香子

L.A.在住映画ライター・プロデューサー
TVドキュメンタリー番組制作助手を経て渡米。 ニューヨーク大学大学院シネマ・スタディーズ修士課程卒業後、ロサンゼルスで映画エンタメTV番組制作、米独立系映画製作のコーディネーター、プロデューサー、日米宣伝チームのアドバイザー、現在は北米最大規模のアカデミー賞前哨戦、クリティックス・チョイス・アワードの米放送映画批評家協会会員。趣味は俳句とワインと山登り。

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