Nov 12, 2017 column

昭和の特撮ヒーローがエンタメ最前線に躍り出た! シルバー仮面+レッドバロン=BRAVE STORMブレイブストーム

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こうした背景を持つ「シルバー仮面」と「レッドバロン」を甦らせた、『BRAVE STORM ブレイブストーム』。「シルバー仮面」は2006年に実相寺昭雄によって「シルバー 假面」としてリメイクされ、「レッドバロン」も1994~1995年にテレビアニメ化されているが、どちらも旧作との関連性が薄いため、『BRAVE STORM ブレイブストーム』こそが初めて原点を受け継いだリブート作品と言える。本作の2人の主人公である大東駿介が演じる春日光二と、渡部秀が演じる紅健など、メインのキャラクターたちの名前も旧作どおり。「レッドバロン」で紅健を苦しめた、敵のある策略が本作でも使われるなど、ファンならニヤリとさせられる要素も盛り込まれている。また、オリジナルの「レッドバロン」では、牧れい演じるヒロインのミニスカート姿でのアクションも視聴者を魅了したのだが、今回は「ウルトラマンジード」でも見事なアクションを披露している山本千尋(春日兄弟の次女はるか役)のソードアクションが炸裂。これも旧作でヒロインアクションが好きになった人には嬉しいポイントだろう。

 

 

 

オリジナルの要素を受け継ぎつつも、シルバー仮面とレッドバロンのデザインは、現代的にアップデートされている。特にレッドバロンのデザインは大きくリニューアル。オリジナルのレッドバロンの着ぐるみの無骨なデザインも魅力的だったが、今回のCGで描かれるレッドバロンには洗練された味わいがある。メカデザインを手がけたのは、マーベルコミックでも活躍するタイ出身アーティストのスカン・スリスワン。クリーチャーデザインは、「牙狼-GARO-」「シン・ゴジラ」などの竹谷隆之。アメコミヒーローものや日本の最新のヒーローものを見慣れた観客も魅了するデザインが与えられ、『BRAVE STORM ブレイブストーム』は現在のエンタメの最前線に躍り出たのだ! 監督・脚本・プロデュースは、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」の岡部淳也。

オリジナルの「シルバー仮面」と「レッドバロン」をまったく知らなくても楽しめるので、ヒーローやロボットが活躍するエンタメ作品が好きな人なら、ぜひ映画館に足を運んでいただきたい!

 

文/武富元太郎

 

作品紹介

 

映画『BRAVE STORMブレイブストーム』

物語はエイリアンの侵略によって人類の96%が滅亡してしまった2050年の地球からスタートする。エイリアンに抵抗する春日5人兄弟は、侵略開始前の2015年にタイムスリップしてエイリアンを倒そうと考える。強化スーツ“シルバー”を手に到着した2015年の日本で、春日兄弟は科学者の紅健一郎にロボット“レッドバロン”の製造を依頼。彼らの望みを聞き入れた健一郎は、血気盛んなボクサーである弟の健をレッドバロンの操縦者に選ぶのだった。春日兄弟と健の戦いが始まった……!

出演:大東駿介 渡部秀/山本千尋 タモト清嵐 春日光一 壇蜜 松崎悠希 藤田富/泉谷しげる 寺脇康文 吉沢悠
プロデューサー・脚本・編集・監督:岡部淳也
エグゼクティブ・プロデューサー:村田修一
原作:宣弘社
脚本協力:北村龍平
VFXプロデューサー:桑原 崇
VFXディレクター:子安 肇
特殊造形:高橋勇也
製作:株式会社ブラスト 配給:プレシディオ
©albatross japan
2017年11月10日(金)TOHOシネマズ上野他全国ロードショー
公式サイト:www.bravestorm.jp