なんかエモい映画たち
A24は作家性を大切にし、映画作家と共に歩んでいくスタジオと知られ、その名前を聞けば、「おっ!」と気になる人がいるほど、ブランディングが成功している。
そして幅広いジャンルの映画に、どうしても惹かれてしまうエッセンスが共通してあるように思える。単純に、いわゆるインディペンデント系のそういう映画。と言われたらそうなのかもしれないが、個人的にどの作品も引っかかる仕掛けがある。若者の言葉を借りれば、”なんかエモい”のだ。
そんな、我々の”何か”をくすぐるA24作品が続々と公開を控えている。
AIロボットが家族の一員として暮らす近未来が舞台のコリン・ファレル主演作『アフター・ヤン』が10月21日、続いて、デヴィッド・ロウリー監督が本格ファンタジーに挑んだ『グリーン・ナイト』が11月25日。そして、夫を失った未亡人がでかけた傷心旅行先の田舎町で、得体のしれない恐怖に襲われる、『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランド監督の新作『MEN 同じ顔の男たち』が12月9日に公開となる。
少しでも”何か”ひっかかった作品があれば、劇場に足を運んでみてほしい。
文 / 小倉靖史
山間に住む羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、”アダ”と名付けその存在を育てることにする。奇跡がもたらした”アダ”との家族生活は大きな幸せをもたらすのだが、やがて彼らを破滅へと導いていく。
監督:ヴァルディミール・ヨハンソン
出演:ノオミ・ラパス、ヒルミル・スナイル・グズナソン、ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン
配給:クロックワークス
提供:クロックワークス オディティ・ピクチャーズ
©2021 GO TO SHEEP, BLACK SPARK FILM &TV, MADANTS, FILM I VAST, CHIMNEY, RABBIT HOLE ALICJA GRAWON-JAKSIK, HELGI JÓHANNSSON
公開中
公式サイト klockworx-v.com/lamb