2023年5月4日よりNetflix にて独占配信されているドラマシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」。
配信されるや否や日本の「今日のシリーズ TOP10」でも5日間連続1位を獲得し、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)でも6位を獲得、また世界50以上の国と地域で「今日のシリーズ TOP10」入りするなど世界中が熱狂している。
主人公の小瀬清はオリンピック出場も期待されていた柔道選手だったが親の借金・家庭崩壊と人生の崖っぷちに立たされていた。そこに彼の力士としての可能性を感じた相撲部屋の親方から声がかかる。「土俵にはカネ、地位、名声、オンナ、なんでも埋まってるんだよ」という誘い文句にそそのかされ、上京して弟子入りする。
しかし主人公にとって大相撲は大金を稼ぐ手段でしかなく、知識もなければ興味もない。基本を学ばず礼儀もなく、先輩力士たちに壮絶なシゴキにあう毎日。常識はずれの振る舞いながら勝ち星を上げていく彼を目の敵にする角界、規格外の強さを持つ巨体力士、そして周辺のマスコミ、タニマチなど、それぞれの意地と野望が土俵の内外でぶつかりあう‥‥。「サンクチュアリ -聖域-」は、そんな貧乏で粗暴な若者が大相撲界でのし上がろうとする姿を、痛快かつ骨太に描く人間ドラマだ。
SNSを中心に盛り上がりを見せている本ドラマシリーズで、主演のヤンキー新人力士・小瀬清こと猿桜を演じた一ノ瀬ワタル、そして彼をスカウトした、猿将親方を演じたピエール瀧。Netflix本社にてこの両名にインタビューを行った。
ドラマ本編の猿将部屋とは違う和気藹々とした雰囲気のなか、インタビューというよりも、ドラマ視聴者が感じただろうことをぶつけてみた。そこに飛び出すのは、撮影の裏話だけでなく、相撲業界の裏話、そして真のエンディングについて‥‥。
本記事はネタバレありの内容だが、ドラマ本編を観た人も、観ていない人も、何周もしてる人も必見だ。
最初から決まっていた真のエンディング
ーー 観終わった瞬間、早く誰かに言いたいぐらいに面白かったです。まずは、おふたりが出演されることに決まった経緯から、お伺いしたいです。
一ノ瀬 いやぁ、よかったです。自分はオーディションでしたね。脚本を読んだときに、育ってきた環境とかが似ていて”猿桜、めっちゃ俺やな “と思ったんですよ。
オーディションが全部終わったときに、「すいません! 絶対、猿桜は俺だと思います!!」って監督に直接言ったんですよ。痛いやつと思われるので普段は言わないですけど、猿桜にはシンパシーをすごく感じました。
ーー ピエールさんはどういった経緯だったんですか?
ピエール Netflixから相撲の親方役の依頼が来てますよって言われて、なんか面白そうだねって、脚本を送ってもらって読んでみたら面白かったので、じゃぁぜひって感じでしたね。
ーー 最初に脚本を読んで面白かった、と感じたところはどこですか?
ピエール 不良が成り上がっていくっていう王道ストーリーといえば王道ストーリーだし。なんすかね。断髪式とかがちゃんと入ってるところだったりとか、まぁ‥‥どこまで言っていいだろう(笑)。
ーー 当初、ご覧になった脚本では、本編にないようなシーンもあったのでしょうか?
ピエール そうですね。いろんなことがうまくできていたので”なるほど”と。貧乏部屋の親方っていうのも魅力的で面白そうだったんですよね。