コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第209回
女優の小池栄子が、4月23日に丸の内ピカデリー1で行われた、映画『空飛ぶタイヤ』の完成披露試写会舞台挨拶に登壇した。
本作は、『半沢直樹』や『下町ロケット』、そして『陸王』など、今や“失敗しない”原作者としての地位を確立している、人気作家・池井戸潤の原作を初めて映画化した作品。
その中で、長瀬智也扮する主人公【赤松徳郎】と情報交換し協力関係を築いていく、女性記者【榎本優子】を演じている小池は「ちゃんとお芝居をしないといけないっていうのはもちろんですが、現場ではカッコいいキャストに囲まれていて、それだけがモチベーションでした(笑)」と挨拶し、会場を沸かせていた。
また、『あなたにとって守りたいものは?』の問いに、【沢田悠太】役のディーン・フジオカは「愛する家族、子どもたちですね。何かあった時には頑張んなきゃって思いますよね。沢田課長は裏設定で離婚してることになってるんですが、それなりに良い生活はしていても、乾き物を食べながら企画書を書いたりして、暗いんですよね(笑)。やっぱり自分は家族に助けられてるなぁって改めて感じました」と自身の家族に感謝していた。
同じく、【井崎一亮】役の高橋一生は「想像力ですね。自分がどう思うかよりも相手がどう思うかというか、相手の立場になって想像したいです。人を思いやることに想像力は不可欠ですから」と哲学的に語っていた。
そんなカッコいい男たちの発言に対し、小池はというと「今やらせて頂いている番組のポジションです。真面目に死守したいですね。誰にもその座は渡したくない!」と、“男らしく”決意表明していた。
舞台挨拶にはその他、本木克英監督、出演の長瀬智也、深田恭子、寺脇康文、阿部顕嵐、中村蒼、浅利陽介が登壇した。
なお、舞台挨拶前には、劇場ロビーにてレッドカーペットイベントも実施された。
映画『空飛ぶタイヤ』(松竹配給)
映画『空飛ぶタイヤ』(松竹配給)は、トラックの事故により一人の主婦が亡くなったことがきっかけで物語が大きく展開していく、テレビドラマ化もされた池井戸潤による同名ベストセラー小説を新たに映画化した作品。
監督:本木克英 脚本:林民夫 出演:長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、岸部一徳、笹野高史、寺脇康文、小池栄子、阿部顕嵐、ムロツヨシ、中村蒼、柄本明、佐々木蔵之介、和田聰宏、木下ほうか、浅利陽介、六角精児、大倉孝二、津田寛治、升毅、谷村美月、近藤公園、村杉蝉之介、渡辺大、矢野聖人、田口浩正、斎藤歩、岡山天音、矢島健一、津嘉山正種、毎熊克哉、井上肇、高川裕也、木下隆行、木本武宏、池上紗理依 ほか