Nov 20, 2025 news

『「桐島です」』の高橋伴明監督が安楽死を問う、衝撃の社会派ドラマ 映画『安楽死特区』

A A
SHARE

在宅医として2500人以上の看取りを経験してきた、医師で作家の長尾和宏による同名小説が原作の映画『安楽死特区』。この度、本作の予告映像が公開された。

本作の舞台は今から数年後の日本。欧米に倣って安楽死法案が可決したが、それでも反対の声が多いため、国は実験的に“安楽死特区”を設置することに。主人公のカップルは、回復の見込みがない難病を患い、余命半年と宣告されたラッパー・酒匂章太郎と、彼のパートナーでジャーナリストの藤岡歩。安楽死法に反対のふたりは、特区の実態を内部から告発することを目的に“安楽死特区”への入居を決意する。そこでふたりが見たものは、安楽死を決意した人間たちの愛と苦悩。医師たちとの対話を通じ、ふたりの心に微細な変化が訪れる。

監督は『痛くない死に方』、『夜明けまでバス停で』、『「桐島です」』などの高橋伴明。主人公・章太郎役を務めるのは『「桐島です」』の毎熊克哉。パートナー・歩役には『夜明けまでバス停で』の大西礼芳。特区の実態を告発するために突き進む歩が、章太郎の心境の変化に直面する様は、観る者の心を激しく揺さぶる。さらに、末期がんに苦しむ夫とその妻役で平田満と筒井真理子、認知症と診断され、死なせて欲しいと願う元漫才師役で余貴美子が出演。そして“安楽死特区”の特命医を演じるのは、加藤雅也、板谷由夏、下元史朗、奥田瑛二。歌謡漫才のコンビであり余貴美子の妹役で友近、尾形の元妻役で鈴木砂羽が出演している。また、シンガーソングライターのgb(ジービー)が毎熊克哉とラップを披露する。

人生の最期を自ら決断しようとする者と、国から命じられ苦悩しながらも安楽死に導く医師、それを見守る者。一体、死とは誰のものなのか? 制度と人間、理想と現実の狭間で揺れ動く人々の姿を描き、見る者に重い問いを投げかける。

映画『安楽死特区』は、2026年1月23日(金)より公開。

作品情報
映画『安楽死特区』

国会で「安楽死法案」が可決され、国家戦略特区として「ヒトリシズカ」と名づけられた施設が誕生。安楽死を希望する者が入居し、ケアを受けられるこの施設は、倫理と政治の最前線で物議を醸す存在となっていた。回復の見込みがない難病を患うラッパー・酒匂章太郎は、進行する病に苦しみながらも、ヒップホップに救いを見出し、言葉を紡ぎ続けていた。共に暮らすのは、チベットで出会ったジャーナリスト・藤岡歩。二人は、章太郎が余命半年を宣告された今も、安楽死に反対で、特区の実態を内部から告発することを目的に、「ヒトリシズカ」に入居する。施設には、末期がんに苦しむ池田とその妻の玉美、認知症を抱え、完全に呆けないうちに死なせて欲しいと願う元漫才師の真矢など、それぞれに事情を抱えた入居者たちが暮らしていた。章太郎の身体は急速に衰え、言葉さえままならなくなり、章太郎は歩に相談もなく、「安楽死を望みます」と考えを一変。歩は、池田の主治医の鳥居の他、章太郎の主治医の尾形、三浦ら特命医それぞれの想いにも触れ、命と死に真摯に向き合うことを迫られる。

監督:高橋伴明

原作:長尾和宏「安楽死特区」(ブックマン社刊)

出演:毎熊克哉、大西礼芳、加藤雅也、筒井真理子、板谷由夏、下元史朗、鳥居功太郎、山﨑翠佳、海空、影山祐子、外波山文明、長尾和宏、くらんけ、友近、gb、田島令子、鈴木砂羽、平田満、余貴美子、奥田瑛二

©「安楽死特区」製作委員会

配給:渋谷プロダクション

2026年1月23日(金) 新宿ピカデリーほかにて公開

公式サイト anrakushitokku.com