Sep 11, 2025 news

ホロコーストを生き抜いた父とニューヨークで生まれ育った娘が繰り広げる、忘れられないロードムービー 映画『旅の終わりのたからもの』

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民主国家としての土台を築く激動の時代であった1991年のポーランドを舞台に、ちぐはぐな父と娘が家族の歴史を辿る旅路をユーモラスに温かく描く、映画『旅の終わりのたからもの』。この度、本作の予告映像・ポスタービジュアルが公開された。

1991年のポーランド。ニューヨークで生まれ育ち成功するも、どこか満たされない娘ルーシー(レナ・ダナム)と、ホロコーストを生き抜き約50年ぶりに祖国へ戻った父エデク(スティーヴン・フライ)。家族の歴史を辿ろうと躍起になる神経質な娘と、娘が綿密に練った計画をぶち壊していく奔放な父。かみ合わないままの2人はアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れる。初めて語られる、父と家族の壮絶で痛ましい記憶。やがて旅が終わりを迎えるとき、2人が見つけた“たからもの”とは。

原作は、オーストラリアの作家 リリー・ブレットが、ホロコーストの生存者である父との旅の実体験をもとに書き上げた小説「Too Many Men」。ティーンエイジャーの頃に同書を読んで感銘を受けたという、ドイツ映画界の俊英ユリア・フォン・ハインツ監督が映画化を実現させた。

娘ルーシーを演じるのは、大ヒットドラマ「GIRLS/ガールズ」で製作・脚本・監督・主演を兼任し、ゴールデングローブ賞を受賞した、ニューヨーク出身のレナ・ダナム。自身もユダヤ人の血を引く彼女は「私にとってとても大きな贈り物でした」と話し、本作には俳優としてだけでなくプロデューサーとしても参加している。

父エデクを演じるのは、『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』『ホビット』シリーズなどで知られる、英国の名優スティーヴン・フライ。国民的俳優であると共に作家やジャーナリストとしても幅広く活躍する彼もまた、母方の家族が実際にアウシュヴィッツへ送られた背景を持っている。この物語に対し「脚本を読んだ瞬間に心を動かされた。娘と父の関係を描く中に、ユーモアと痛みの両方が息づいている」と深く共鳴し出演に至ったという。

映画『旅の終わりのたからもの』は、2026年1月16日(金)より全国公開。

作品情報
映画『旅の終わりのたからもの』

1991年、両親の故郷であるポーランド・ワルシャワにNY生まれのルーシーが初めて降り立つ。ホロコーストを生き抜き約50年ぶりの帰郷となる父エデクも一緒だ。自身のルーツを探りたいルーシーの計画を次々に潰していく父に、ルーシーは爆発寸前。アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れ初めて父の口から恐ろしい記憶を聞くも、2人の心の溝は埋まらない。ついに父と別れニューヨークへ帰ると決めたルーシーを、父は思いがけない場所へと連れていく。

監督:ユリア・フォン・ハインツ 

原作:「Too Many Men」リリー・ブレット著

出演:レナ・ダナム、スティーヴン・フライ

配給:キノフィルムズ

© 2024 SEVEN ELEPHANTS, KINGS&QUEENS FILMPRODUKTION, HAÏKU FILMS

2026年1月16日(金) kino cinéma新宿ほか全国公開

公式サイト treasure-movie