Jan 24, 2025 column

米アカデミー賞作品賞ノミネート映画 予告映像まとめ [97th Oscar 2025]

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日本時間1月23日22時30分、第97回米アカデミー賞ノミネート作品が発表された。この記事では作品賞にノミネートされた10作品をまとめて紹介。昨年2024年に公開され、すでに配信で鑑賞できる映画から、これから劇場公開が控えている作品など、幅広い作品がノミネートされた

注目の授賞式は、日本時間3月3日に行われる予定。

01. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか12部門・13ノミネート

『エミリア・ペレス』
ジャック・オーディアール監督が贈る、クライム・スリラー

仏公開日:2024年8月21日 全世界興行収入:10,745,848ドル (2025年1月23日時点)

サンローラン・プロダクション プロデュース、ジャック・オーディアール監督が贈る、麻薬カルテルのボスとその弁護士らをめぐる、クライム・ミュージカル。カンヌ国際映画祭において主演女優賞・審査員賞をW受賞し、ヨーロッパ映画賞でも主要5部門を総なめにした。

本作は、第97回アカデミー賞においては、作品賞ほか、監督賞、主演女優賞(カルラ・ソフィア・ガスコン)、助演女優賞(ゾーイ・サルダナ)、脚色賞、編集賞、撮影賞、作曲賞、音響賞、主題歌賞(「El Mal」「Mi Camino」)、国際長編映画賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、という今回最多、計12部門・13ノミネートを果たした。

あらすじ
弁護士リタは、麻薬カルテルのボス、マニタスから「女性としての新たな人生を用意してほしい」という極秘の依頼を受ける。リタの完璧な計画により、マニタスは姿を消すことに成功。数年後、イギリスで新たな人生を歩むリタの前に現れたのは、新しい存在として生きるエミリア・ペレスだった。過去と現在、罪と救済、愛と憎しみを絡め、彼女たちの人生が再び動き出す。

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2025年3月28日 日本公開

監督・脚本:ジャック・オーディアール//出演:ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パス/配給:ギャガ © 2024 PAGE 114 – WHY NOT PRODUCTIONS – PATHÉ FILMS – FRANCE 2 CINÉMA


02. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか10部門ノミネート

『ブルータリスト』
ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半生

米国公開日:2024年12月20日 全世界興行収入:5,879,218ドル (2025年1月22日時点)

第97回アカデミー賞においては、作品賞ほか、監督賞、主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)、助演男優賞(ガイ・ピアース)、助演女優賞(フェリシティ・ジョーンズ)、脚本賞、編集賞、撮影賞、作曲賞、美術賞、の計10部門ノミネートを果たした。

あらすじ
才能にあふれるハンガリー系ユダヤ人建築家のラースロー・トーは、第二次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト、姪ジョーフィアと強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソンと出会う。建築家ラースロー・トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、ラースローの才能を認め、彼の家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には多くの障害が立ちはだかる。

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2025年2月21日 日本公開

監督:ブラディ・コーベット/出演::エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアース、ジョー・アルウィン、ラフィー・キャシディ/配給:パルコ ユニバーサル映画 © DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES © Universal Pictures


03. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞ほか、8部門ノミネート

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
“まだ何者でもなかった一人の青年”ボブ・ディランの成功と苦悩

米国公開日:2024年12月25日 全世界興行収入:62,917,708ドル (2025年1月23日時点)

60年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子が描かれる。


第97回アカデミー賞においては、作品賞ほか、監督賞、主演男優賞(ティモシー・シャラメ)、助演男優賞(エドワード・ノートン)、助演女優賞(モニカ・バルバロ)、脚色賞、音響賞、衣装デザイン賞の計8部門ノミネートを果たした。

あらすじ
1961年の冬、わずか10ドルだけをポケットにニューヨークへと降り立った青年ボブ・ディラン。恋人のシルヴィや音楽上のパートナーである女性フォーク歌手のジョーン・バエズ、そして彼の才能を認めるウディ・ガスリーやピート・シーガーら先輩ミュージシャンたちと出会ったディランは、時代の変化に呼応するフォークミュージックシーンの中で、次第にその魅了と歌声で世間の注目を集めていくが、次第にその状況に違和感を抱くように‥‥。

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2025年2月28日 日本公開

監督:ジェームズ・マンゴールド/出演:ティモシー・シャラメ、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリー/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン ©2024 Searchlight Pictures.


04. Best pictures 米アカデミー賞 作品賞を含む、計8部門ノミネート

『教皇選挙』
カトリックの総本山バチカンで、トップに君臨するローマ教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」の内幕を描く

米国公開日:2024年10月25日 全世界興行収入:76,334,278ドル (2025年1月22日時点)

カトリックの総本山バチカンで、トップに君臨するローマ教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」の内幕を描くミステリー。ジャーナリスト兼作家のロバート・ハリスの原作を、『裏切りのサーカス』でアカデミー賞にノミネートされたピーター・ストローハンが脚色し、『西部戦線異状なし』のエドワード・ベルガー監督が映画化。

第97回アカデミー賞においては、作品賞ほか、監督賞、主演男優賞(レイフ・ファインズ)、助演女優賞(イザベラ・ロッセリーニ)、脚色賞、編集賞、作曲賞、美術賞、衣装デザイン賞、の計8部門ノミネートを果たした。

あらすじ
全世界に14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者にして、バチカン市国の元首であるローマ教皇が死去した。悲しみに暮れる暇もなく、ローレンス枢機卿は新教皇を決める教皇選挙“コンクラーベ”を執り仕切ることに。世界中から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票が始まった。票が割れるなか、水面下で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々。ローレンスはその渦中、バチカンを震撼させるある秘密を知る。

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2025年3月20日 日本公開

監督:エドワード・ベルガー/原作:ロバート・ハリス著「CONCLAVE」/出演:レイフ・ファインズ、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、イザベラ・ロッセリーニ/配給:キノフィルムズ © 2024 Conclave Distribution, LLC.


05. Best pictures 米アカデミー賞 10部門ノミネート

ウィキッド ふたりの魔女
20年以上愛され続けている不朽のミュージカル「ウィキッド」を実写映画化。

米国公開日:2024年11月22日 全世界興行収入:709,853,770ドル (2025年1月22日時点) 

音楽と魔法が彩る感動のエンターテインメント。エミー賞、グラミー賞、トニー賞と数々の受賞歴を持つ実力派シンシア・エリヴォと、グラミー賞の常連で世界を魅了し続けるアーティスト、アリアナ・グランデを主演に迎え、『クレイジー・リッチ!』や『イン・ザ・ハイツ』のジョン・M・チュウが監督を務める。

第97回アカデミー賞においては、作品賞ほか、主演女優賞(シンシア・エリヴォ)、助演女優賞(アリアナ・グランデ)、編集賞、作曲賞、美術賞、音響賞、視覚効果賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の、計10部門ノミネートを果たした。

あらすじ
「オズの魔法使い」に登場する「西の悪い魔女」となるエルファバと、「善い魔女」となるグリンダの、始まりの物語を描いたファンタジーミュージカル。

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2025年3月7日 日本公開

監督:ジョン・M・チュウ/原作:ミュージカル劇「ウィキッド」/出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジ、ミシェル・ヨー、ジェフ・ゴールドブラム/配給:東宝東和 © Universal Studios. All Rights Reserved.