コラム 佐々木誠の『映画記者は今日も行く。』第105回
女優の広瀬アリスが、7月3日に国技館で行われた、映画『パワーレンジャー』のジャパンプレミアに出席した。
両国の国技館前に敷かれたレッドカーペットに姿を現した、主人公【ジェイソン・スコット/レッドレンジャー】役のデイカー・モンゴメリーは、開口一番「コンニチワ!」と、来日の喜びをあらわにし、「今日は蒸し暑いけど、今オーストラリアは冬なので気持ち良く感じました」と、レッドカーペットを歩いての感想を口にすると、「日本発の『パワーレンジャー』が、一周してまた日本に戻ってくることができたことを光栄に思います」と、感慨深く語っていた。
同じく、今回初来日を果たした、【キンバリー・ハート/ピンクレンジャー】役のナオミ・スコットは「日本は初めてなんですが、本当に楽しんでいます。美味しいものもたくさんいただいてますし、『パワーレンジャー』を皆さんと分かち合えることを楽しみにしています」と、集まったファンに笑顔を振りまいていた。
そして、日本語吹替版で、そのナオミ演じる【キンバリー】の声を担当した広瀬は、国技館内のステージでレッドカーペットイベントを振り返り「初めてだったのでとても幸せでした。今はこの場に立つことができて光栄に思います」と挨拶するも、「逆光で何も見えないのが残念です。(カメラの)フラッシュの光しか見えません(笑)」と、激しいライトのパワーに視界を失っていた。
さらに、広瀬は、現地時間3月22日に、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたワールドプレミアに出席した時のことについて「『パワーレンジャー』ファンの熱量というものを実感しました」と振り返ると、「今回のジャパンプレミアにもたくさんの方に来て頂けて、愛されているんだなぁと実感しました」と、日本でも『パワーレンジャー』の人気を肌で感じていた様子だった。
また、日本語吹替版で【アルファ5】の声を担当した、南海キャンディーズの山里亮太は「どうも皆さま、ハリウッドデビューした山里亮太です!」と挨拶し始めると、「まさかこの私が、(ピース)綾部より先にハリウッドデビューするとは!!」と、声を張り上げ会場を沸かせていた。
そんなノリノリの山里だったが、本作のスペシャルパワーアンバサダーに就任したアントニオ猪木がステージに登場すると、お約束のように指名され、猪木から強烈な“闘魂注入”を食らっていたのだった。
当日はその他、ディーン・イズラライト監督、日本語吹替版キャストの勝地涼、鈴木達央、古田新太をはじめ、ゲストとして、『パワーレンジャー』の基となった『恐竜戦隊ジュウレンジャー』で【ゲキ/ティラノレンジャー】を演じた望月祐多と、最新のスーパー戦隊『宇宙戦隊キュウレンジャー】で【ラッキー/シシレッド】を演じている岐洲匠が登場した。
映画『パワーレンジャー』(東映配給)
映画『パワーレンジャー』(東映配給)は、日本の「スーパー戦隊」シリーズを英語版ローカライズしたテレビドラマを、最新の映像技術を用いてリブートし映画化したアクション超大作。