ベストセラー作家、湊かなえの同名小説を、瀬々敬久監督が実写化した映画『未来』。このたびシンガーソングライターUruの「さすらいの唄」が、本作のイメージソングに決定し、あわせて同曲を使用したファイナル予告映像が公開された。
本作は、「告白」「母性」などのベストセラー作家・湊かなえがデビュー10周年に発表し、彼女の集大成と評された渾身の傑作ミステリー「未来」を、『ラーゲリより愛を込めて』『護られなかった者たちへ』の瀬々敬久が映画化したもの。主演の黒島結菜を筆頭に、新星・山﨑七海のほか、坂東龍汰、細田佳央太、近藤華、さらに、松坂桃李、北川景子ら実力派俳優が集結し、人間という存在の明と暗を鋭く表現する。声にならない痛みを抱えて生きる人々の“見えない声”に寄り添い、社会の陰に潜む痛みとかすかな光を鮮やかに描き出す。
このたび本作のイメージソングに、シンガーソングライター・Uruの「さすらいの唄」が決定した。「さすらいの唄」はUruが作詞・作曲を手掛け、今年2月に発売された最新アルバム「tone」に収録されている情緒的なバラード。本楽曲が、物語の持つ根幹に通ずるものとして、映画サイドのオファーを受けて本作のイメージソングに。Uruの歌声が、湊かなえ史上もっとも過酷でもっとも切ない物語の果てに確かな温もりを添える。

あわせて公開されたファイナル予告映像もUruの「さすらいの唄」を使用したもの。映像は、教師・真唯子(黒島結菜)が、教え子の章子(山﨑七海)へ「ポプラの花言葉は“勇気”。あなたもお母さんもきっと大丈夫だから」と、慈愛に満ちた言葉で寄り添うシーンから始まる。


章子に届いた、20年後の「未来のわたし」からの手紙──それをきっかけに、彼女を取り巻く環境は無情にも過酷さを増していく。愛する父・良太(松坂桃李)の死、学校での凄惨ないじめ、母・文乃(北川景子)の新しい恋人から振るわれる理不尽な暴力。悲劇の連鎖に絡み取られ、「この世界は狂っています」と慟哭する章子の姿が、観る者の胸を強く締め付ける。唯一の友人・亜里沙と過ごすつかの間の安らぎさえも、忍び寄る恐怖と隣り合わせ。そんな章子を守るため、母・文乃は「逃げよう」と決断し、娘の手を取り夜の街を駆け抜ける。さらに、真唯子もまた彼女を救おうと必死に奔走し、「あなたに会いに来たの!」と叫ぶ。母の決断、真唯子の切なる願い、亡き父・良太が生前に書き残した物語に託したもの──それぞれの想いが、切実に交錯していく。

やがて映し出されるのは「抱きとめたい。痛みも。孤独も。」という言葉。誰かの苦しみに手を差し伸べたいと願う、その切実な祈りが胸に迫る。そして「未来の私へ― 私は笑っていますか?」という章子のあまりにも切ない問いかけ。過酷な運命に翻弄されながらも、真唯子の必死の疾走や、良太が遺した物語に託した想いが、狂った世界にかすな「希望の光」を灯していく。


映画『未来』は、2026年5月8日(金)より全国公開。