広瀬すず主演最新作、映画『ゆきてかへらぬ』の公開日が決定し、中原中也役を木戸大聖、小林秀雄役を岡田将生が演じることが発表された。また、あわせて、本作の特報映像も公開された。
本作は実在した女優の長谷川泰子と、詩人の中原中也、文芸評論家の小林秀雄という男女3人の壮絶な愛と青春を描く。メガホンをとるのは、『探偵物語』や『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ~』の根岸吉太郎監督。脚本を『ツィゴイネルワイゼン』『セーラー服と機関銃』の田中陽造が手掛ける。
この度発表されたのは、広瀬すず演じる泰子と出逢い、やがて恋仲になる2人の男、中原中也と小林秀雄を演じるキャスト。中原中也を演じるのは、木戸大聖。そして、キーパーソンとなる人物、小林秀雄役に岡田将生が扮する。
あわせて公開された特報映像は、ドビュッシーの「月の光」をBGMに、メリーゴーランドやボートで遊ぶ泰子、中也、小林の姿が映し出される。その3人の姿に「私たち、神経と神経で繋がろうとしましたの」という泰子の意味深な台詞が重ねられ、中也とはあどけない笑顔を交わし、小林とは激しく求めあう泰子。一方、中也と小林は兄弟のように肩を寄せ合い詩を朗読する。
【コメント】
▼木戸大聖
詩人・中原中也という大役をいただき、根岸監督の演出を受けることができたのは、本当に貴重な経験で、今後の俳優人生に活かせることを沢山教わりました。監督は3人の関係性を「自己中のぶつかり合い」と仰っていましたが、すずちゃんと将生さんとの芝居の日々は、毎日が刺激的で楽しかったです。おふたりのことは、ずっと映画やドラマで観てきたので、最初は緊張しましたが、最終的には中也として2人にぶつかって行くことができたのかなと思います。ぜひ注目してください。
▼岡田将生
約40年前に書かれたこの脚本に、一目惚れしました。そして今しかないという奇跡的なタイミングで、小林秀雄を演じる機会をもらうことができました。もう5年10年早かったら、演じられなかった役だと思いますし、なにより憧れの根岸監督と、ようやくお仕事することができて、心が踊りました。広瀬さんの泰子はミステリアスで魅力的で、木戸くんは本当に中原中也がそこにいるようでした。そんなふたりを見ていると、次第に小林自身の感情と重なっていきました。本当に素晴らしい作品です。どうぞ楽しみにしていてください。
映画『ゆきてかへらぬ』 は、2025年2月21日(金) 全国公開。
京都。まだ芽の出ない女優、長谷川泰子は、まだ学生だった中原中也と出逢った。20歳の泰子と17歳の中也。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。価値観は違う。けれども、相手を尊重できる気っ風のよさが共通していた。東京。泰子と中也が引っ越した家を、小林秀雄がふいに訪れる。中也の詩人としての才能を誰よりも知る男。そして、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、泰子は複雑な気持ちになる。才気あふれるクリエイターたちにどこか置いてけぼりにされたようなさみしさ。しかし、泰子と出逢ってしまった小林もまた彼女の魅力に気づく。本物を求める批評家は新進女優にも本物を見出した。そうして、複雑でシンプルな関係がはじまる。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること。それはアーティストたちの青春でもあった。
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
主演:広瀬すず、木戸大聖、岡田将生
配給:キノフィルムズ
©︎2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会
2025年2月21日(金) 全国公開
公式サイト yukitekaheranu