主演に松坂桃李、共演に役所広司、芳根京子を迎え、小泉堯史監督によって吉村昭の原作「雪の花」(新潮文庫刊)が実写映画化されることが発表された。
吉村昭が1988年に発表した「雪の花」は、江戸時代末期を舞台に、数年ごとに大流行して多くの人命を奪う天然痘と闘った町医者の実話を描く物語。天然痘の確実な予防法が異国から伝わったと知った福井藩の町医者・笠原良策は、京都の蘭方医・日野鼎哉に教えを請い、私財をなげうって種痘の苗を福井に持ち込む。良策は予防法成功を目指し、妻・千穂に支えられながら流行病と闘い続ける。
主人公・笠原良策を演じるのは、『孤狼の血』『新聞記者』、TVドラマ「VIVANT」など話題作に次々と出演し、本作で『居眠り磐音』以来の時代劇出演を果たす、松坂桃李。
京都の蘭方医・日野鼎哉役に、松坂とは5度目の共演となる役所広司。良策の妻・千穂役は『カラオケ行こ！』での好演も記憶に新しい芳根京子が演じる。
監督を務めるのは、『影武者』以降、『乱』『夢』『八月の狂詩曲』『まあだだよ』で助監督を担当するなど黒澤明監督に師事、黒澤監督の遺作脚本『雨あがる』で監督デビューを果たし、その後も『博士の愛した数式』『蜩ノ記』などを手掛けてきた小泉堯史。
