2017年の発売以来、切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続け、現在すでに50万部を突破している「余命10年」(小坂流加著 / 文芸社文庫NEO刊)。第6回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」の大賞を受賞するなど、書店員からも映像化を希望する声が多く上がっていた本作を、『新聞記者』(第43回日本アカデミー賞6部門受賞)『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督がメガホンを取り、2022年3月4日(金)に公開されることが決定。
あわせて、本作の予告映像が公開された。
20歳で難病となり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉(小松菜奈)と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人(坂口健太郎)。そんな2人が同窓会で再会したことがきっかけで運命が変わっていく。時間をかけて少しずつ近づいていく距離。そして気持ちが重なった時、そこにはどこにでもいる20代の男女らしく過ごす楽しい日々と、増えていく愛おしい想い出が溢れていた。しかし、2人には残された時間も迫っていた。茉莉と和人が歩む道の先にあるものとは‥‥。
あわせてRADWIMPSが歌う主題歌「うるうびと」も公開。本楽曲は、映画のクランクイン前の段階で野田洋次郎が作り上げていた。撮影に向けてキャストはもちろん、スタッフもこの楽曲を聴いて映画のイメージを作り上げ、まさに指針となった曲。また、劇中楽曲も、実写としては初めて、全編に渡りRADWIMPSが手掛けている。
さらに、追加キャストも解禁。茉莉と和人の中学の同級生で2人の理解者である富田タケル役には山田裕貴。茉莉の大学時代の親友で本の執筆を進める藤崎沙苗役に奈緒、茉莉と沙苗が大学時代の友人と通うお店の店長・三浦アキラ役には井口理(King Gnu)。そして茉莉の姉・桔梗には黒木華と、演技派・個性派俳優陣が揃った。また、茉莉が通う病院の平田先生役には田中哲司、和人のバイト先の店長・梶原役にはリリー・フランキー、茉莉を優しく支える母・百合子役には原日出子、茉莉に対し少し過保護気味な無口な父・明久には松重豊と日本映画界を代表する俳優陣も名を連ねている。本作の関口エグゼクティブプロデューサーは「「余命10年」を1年かけて撮影するという意義に賛同してくださり、撮影に参加していただくことができました。長い期間を通して家族のような連帯感に包まれたキャスト陣は、映画で描かれる10年という時間をそれぞれのキャラクターとして表現してくださっています」と語っている。
また、文庫化を待たずして亡くなった著者・小坂流加の想いを引き継ぎ、全身全霊で役に挑んだ小松菜奈、坂口健太郎の演技も大きな見どころとなっている。本作の川合プロデューサーは、「小坂流加さん自身を投影しているとも言える主人公・茉莉役を演じるにあたり、主演である小松菜奈さんは、小坂さんの生まれ故郷である三島を訪れ、また、小坂家の皆さまから幾度となくお話をお伺いし、全身全霊で高林茉莉役を演じてくださっています」と語っている。
“涙よりも切ない”ラブストーリー、映画『余命10年』は2022年3月4日(金)より全国公開。
数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく‥‥。
監督:藤井道人
脚本:岡田惠和、渡邉真子
原作:小坂流加「余命10年」(文芸社文庫NEO刊)
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー、松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「余命10年」製作委員会
2022年3月4日(金) 全国公開
公式サイト yomei10-movie.jp