“涙よりも切ない”恋愛小説として、発売以来SNSを中心に反響が広がり続けている原作ベストセラーを、第43回日本アカデミー賞・最優秀作品賞を始め6部門を受賞し、映画『ヤクザと家族The Family』でも高い評価を受ける藤井道人監督が映画化した『余命10年』。
本作の劇伴と主題歌を担当したのは、RADWIMPS。この度、音楽と共に駆け抜けた宝物のような約1年間の撮影期間と、10年にわたるかけがえのない物語にRADWIMPSの音が寄り添う、特別予告映像が公開された。
20歳で難病となり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人。そんな2人や、2人に関わる大切な人たちとのかけがえのない日々に寄り添う、RADWIMPSの音楽と世界が劇中に表れている。
通常の映画制作では撮影が終わった後に編集段階で音楽を作ることが多いが、今回撮影時には既にRADWIMPSの音楽が作り上げられ、その音楽を聴きながら撮影に挑むというかつてない異例のスタイルがとられた。そんな初めての試みに監督は「みんなトーンが一個になっていくというのは、これは発明だなと思った」とその手ごたえを語った。音楽を聴いた小松は「移動のときも毎日聴いていたし、オンとオフを与えてくれる、心の拠り所になった曲だった」とその想いを語り、坂口は「和人目線で歌詞が書かれていて、この良さを最大限にするには、この作品の中でどれだけ茉莉を愛せるかだなと頑張ろうと思った」とバンドからのメッセージを受け取ったという。RADWIMPSが紡ぎだした音楽は監督、キャストに多大なる影響を与え、相乗効果をもたらした。
野田洋次郎(Vo,Gt,Pf)は「間違いなくこの作品に携わったことでこの先の僕の人生を変えてくれた。これから観る人の人生も変わっていって欲しいなと思うし、どんな変化であれ間違いなく変わるだろうなとも思います」と作品の完成度に自信を覗かせた。
映像の最後には、小松、坂口が約1年間の撮影のクランクアップを迎え、大粒の涙を流す姿が。そんな2人に監督も思わず駆け寄り抱き合い、2人が全身全霊で役に向き合った姿が伺える。
映画『余命10年』は3月4日(金)より全国公開。
数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく‥‥。
監督:藤井道人
脚本:岡田惠和、渡邉真子
原作:小坂流加「余命10年」(文芸社文庫NEO刊)
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー、松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「余命10年」製作委員会
2022年3月4日(金) 全国公開
公式サイト yomei10-movie.jp