小松菜奈と坂口健太郎がW主演を務める映画『余命10年』。原作は2017年の発売以来、切なすぎる小説としてSNS等で反響が広がり続け、現在すでに60万部を突破。第6回静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」の大賞を受賞するなど、書店員からも映像化を希望する声が多く上がっていた本作を『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』の藤井道人監督がメガホンを取り映画化が実現した。
この度、小松菜奈と坂口健太郎、そして藤井道人監督が熱き想いを語る特別映像が公開された。
20歳で難病となり、もう恋はしないと心に決めた余命10年の茉莉と、生きることに迷い、自分の居場所を見失った和人。今回公開された映像では、そんな二人が出会い、恋をして、かけがえのない日々を過ごす姿とあわせて、主演2人と監督が本作に並々ならぬ覚悟を持って臨んだことがヒシヒシと伝わってくる。
藤井道人監督は“余命もの”の作品に対して、ある種の抵抗があったというが「(小坂さんが)生前に書かれたものと闘病中に加筆された部分というところの生々しさだったりとか、彼女の本当に書きたかったことに対しての執着みたいなもの、それがすごく生きているように感じたんですよ」と原作者の小坂さんが命を懸けて書き綴った物語を読んで、その強い想いに心を動かされ引き受けたと明かす。
ヒロインの“茉莉”を演じた小松は「(監督は)小坂流加さんのご家族に対して敬意だったりとか、ひとつひとつが凄く丁寧でこの作品に特別な想いがあるんだなって。それを超える熱量で挑まなくてはいけない」と役作りについて明かし、約1年間の撮影に挑んだ本作を「この作品が宝物になる」と振り返っている。“和人”を演じた坂口もまた「生半可な気持ちじゃできないなと、すごく強く思いました」と強い覚悟を持って役を演じたと明かしており、小松が演じた茉莉について「綺麗ごとだけじゃない茉莉の生き様というか生きた証じゃないですけど、それをちゃんとこう丁寧に書いていたから、だからこんなにいろんな人に刺さるんだろうなっていうのはすごく思いました」と完成した作品への自信を覗かせた。
映画『余命10年』は3月4日(金)より全国公開。
数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉。彼女は生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていた。しかし地元の同窓会で和人と出会い、茉莉の10年は大きく動いていく‥‥。
監督:藤井道人
脚本:岡田惠和、渡邉真子
原作:小坂流加「余命10年」(文芸社文庫NEO刊)
出演:小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、井口理、黒木華、田中哲司、原日出子、リリー・フランキー、松重豊
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2022映画「余命10年」製作委員会
2022年3月4日(金) 全国公開
公式サイト yomei10-movie.jp