Jan 17, 2023 news

「闇の世界を超えた人間の本質の話」 命を奪い合う男たちの殺伐とした緊張感溢れる撮影現場 映画『野獣の血』

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韓国初登場第1位。主演にチョン・ウを迎え、ベストセラー作家チョン・ミョングァンの監督デビュー作で、極道たちの壮絶な末路を描く、傑作ノワール小説を映画化した、韓国サスペンス最新作映画『野獣の血』。

この度、主演のチョン・ウや名優キム・ガプスら主要キャラクターを演じた役者たちと監督のインタビューに加え、命を奪い合う男たちの殺伐とした緊張感溢れる雰囲気の撮影現場を収めたメイキング映像が公開された。

裏社会で生きるヒス(チョン・ウ)が、血で血を洗う激しい抗争の中に身を投じ、野獣となっていくさまを、韓国ノワールの真骨頂とも言える容赦ない描写で描き出す本作について、主演のチョン・ウは「本作の舞台は90年代の釜山の下町だ。ワルだけが生き残る場所。底辺のゴロツキたちの激闘を描いた映画だ。」と話す。また完成した本作については「想像していた作風とは違い人間味がある。詩的でありながら力強い。」とその印象を語る。

世界のどん底と言われる港町クアムでわずかな利権を持つボスの元でヤクザとして生きるヒスを演じる上で「衣装からもギリギリの人生を表現したかった」とこだわったポイントを挙げ、監督も「飾らない、いかついイメージだ」「情熱的である反面、哀情も備えた役なので印象深い演技になってる」と太鼓判を押す。

そんなヒスのボスを演じたキム・ガプスは自身の役柄について「昔からクアムを牛耳るホテルの社長だ。ある時は気のいいおじさんだが、鋭い面もある。頭の中は無慈悲で計算高い。」と分析。

野獣のごとき風貌で強烈な存在感を放つヨンガンというインパクトあるキャラクターを熱演したチェ・ムソンは「いくつもの顔がある、そんなキャラクターだ。」「どん底にいるようで超人的な面もある」と話し、今作については「闇の世界を超えた人間の本質の話」と答え、さらに「『野獣の血は』汗のようだ。熱くなったり冷めたり」と独特の言い回しで表する。

敵対する組織に属するが、ヒスとは小さいころからの仲で親友のチョルジン役のチ・スンヒョンは「チョルジンはヒスとの友情と組織の利益の間で葛藤する。メインの悪役だ。自分が生きるためだけに動く」と明かし、「皆が自分の利益を求めて躍起になる」と話す通り、ヒスとチョルジンの関係がどうなっていくのかも注目したい。

最後に観客に向けてチョン・ウは「自分の生活のために激しくぶつかり合いながら、しぶとく生きようとする男たちの映画だ。情熱的な作品を堪能してもらえるはず」とメッセージを寄せる。激動の時代に翻弄され野獣のように狂っていく男たち。最後まで生き残る男は一体誰なのか?

映画『野獣の血』は、1月20日(金)より全国公開。

作品情報
映画『野獣の血』

1993年、春。養護施設出身で札付きのワルだったヒスは、釜山港の外れの街クアムを牛耳るソンに拾われ、その右腕として一帯を仕切っていた。小さな海水浴場に観光ホテル、屋台に風俗店。こんな小さな港でも、その利権を狙う奴らがしのぎを削っていた。一方、クアムに目を付けたヨンド派は、ヒスと共に施設で過ごした親友チョルジンを使い、ヒスを懐柔しようとしていた。しかし、ヤクザ稼業に嫌気がさしていたヒスの望みは、クアムでのし上がっていくでもなく、ヨンド派で金を稼ぐのでもなく、施設時代からの恋人インスクと一緒に、巨済島でペンションをやりながら暮らすことだった。そして、ヒスはソンの元を訪れ組織を抜けたいと告げるが‥‥。

監督:チョン・ミョングァ

原作:キム・オンス

出演:チョン・ウ、キム・ガプス、チェ・ムソン、チ・スンヒョン、イ・ホンネ

配給:アルバトロス・フィルム

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2023年1月20日(金) 全国公開

公式サイト yajunochi.com